2001年1月2日火曜日

フルートを何故選んだか から 始めて音を出すまで 

フルートを始めるきっかけとなったのは、「バッハ 無伴奏チェロ組曲」(ビルスマ)を聴いたのがきっかけだった。始めて聴いた、そして、こんなすごい曲があるのかと思った。また、ビルスマが「この曲は、一生かけて弾いてゆくことで新たな発見がある曲だ」みたいなことを何かに書いており、そのような世界があることに、驚きと感動を覚えた。始めてバッハや音楽というものの偉大さの片鱗に触れた思いがしたのである。

 いまさらチェロはできない。中学時代に吹奏楽部でチューバを吹いており、あのころのあこがれだったフルートを始めようと考えたのは、テレマンの「ターフェル・ムジク」を聴いていたときだと思う。

 それこそ朝食を食べながら、この曲を聴いていたとき、非常にやさしい響きの笛の音が聴こえてきた。ブロック・フレーテという縦笛らしいのだが、無知な私はフルートと勘違いして、「よし、これをやろう!」と心に決めたのだった。

 気が熟したとき、私の場合スクールに行くよりも、楽器店にまず行った。自力で何とかなると思ったのだ。予備知識など何もない。店員に進められるまま、YAMAHAのエントリーモデルと「はじめてのフルート」と「アルテス1巻」を買った。

 うれしくて、車の中で楽器を出し頭部管だけで音を出してみたりしながら帰り道を急いだことを覚えている。

 家に帰って、楽器を組み立てようとしても、どう組むのか、どう持つのかさえ分からなかった。アルテス1巻の植村さんの非常に丁寧な解説を、マーカー片手に読んだ。そして、音を出してみたところ、最初からE1からD3まで難なく出せた。強い思い入れがあって、非常に熱中すれば、それくらいできてしまうものらしい。

 うれしくなって、その日のうちにC-durのスケールの運指を覚えてしまった。カバードキーだというのに、どうしてもCis1とC1が出なかったが、出ないことさえ楽しみであった。

 今から思えば、この十数時間が私のフルート歴の中で、一番上達著しいときだったのではないかと、考えてしまう。