2001年2月3日土曜日

【チャイコフスキーの交響曲を聴く】 交響曲 第2番 ハ短調 作品17 「小ロシア」/マゼール ウィーン・フィル

交響曲 第2番 ハ短調 作品17 「小ロシア」
指揮:ロリン・マゼール
演奏:ウィーンフィル
録音:1964
London 430 787-2

これもまた、熱演であると思う。

��楽章の刻みのリズムと低弦の響きは、ここ1~2週間この曲を聴き続けたが、改めて背筋に戦慄を覚えるような思いだ。楽章の終わりのほうはテンポを速めてゆくのだが、それが効果的で感情を高めてゆく。そして、そのあとの弦のたゆたうような響きでそれを緩める。この起伏の作り方は見事である。(正確に何小節目という表現ができず、申し訳ない)

��楽章からスケルツオの3楽章へ向けての推進力は少しもたるみや衰えをみせずに、4楽章の冒頭へとつながってゆく。起伏のつけ方も非常にドラマチックである。

それにしても4楽章の冒頭の華やかな感じときたら、「展覧会の絵」のキエフの大門を少し髣髴とさせる。音楽的なアイデアにやはりロシア人としての共通の枠組みがあるのだろうか。

��楽章の弦のピチカートから始まる部分で提示されるテーマは、まさに聴く物を弾ませるようなワクワクさせるような、そんな演奏である。楽章中に二度ほどあらわれる、金管による下降音のあとのドラのフレーズ(?)は、どの版で聴いても不可解な部分だ。マゼールで聴いてもよく分からないのだがチャイコフスキーは何を意図したのだろう?(苦笑を禁じえない部分なんだよな)

感想としては、総じて非常に精力的な演奏で、聴き終わったあとの爽快感はチャイコフスキーを聴けた満足に十分にひたることのできる演奏である。実際に、この版もそろそろチャイコフスキーにも飽きてきたと言うのに、30分ちょっとの長さであるため、何度も聴いていて、それでいて新たに色々なことが発見されるのである。