2002年4月27日土曜日

「展覧会の絵」を聴く(2)

引き続き「展覧会の絵」を聴いてみた。かのチェリがミュンヘンを振ったEMI盤である。これも有名すぎて聴きのがしていた1枚である。

チェリビダッケ指揮 ミュンヘンフィル
1993年 ミュンヘン、ガスタイクザール ライブ

この有名なる「展覧会の絵」を評することには大きな困難を伴うことをまず述べねばならない。CD解説の中で、チェリビダッケの息子が指摘するように、CDで聴く限り「遅すぎるテンポ設定」と感じてしまうからだ。しかし、ライブを重視し「与えられた会場の音響とそこで生じる副現象をすべて計算していた上で、いつも指揮していた」チェリビダッケにとっては、当然の帰結のテンポであり音楽だったのかもしれない。

1976年の演奏時間の比較を以下に示しておきたい。こういう対比自体が無意味であるとは思うのであるが・・・CDで聴く限りふたつの演奏はもはや別物である。

表 チェリビダッケ ふたつの演奏時間の比較
曲  目 1976 1993
プロムナード 2:10 2:33
グノムス(小人) 3:06 3:30
プロムナード 1:13 1:29
古い城 4:19 5:10
プロムナード 0:40 0:44
テュイルリーの庭 1:09 1:16
ビィドロ 2:39 3:42
プロムナード 1:00 1:09
卵の殻をつけたヒナの踊り 1:12 1:22
サムエル・ゴールデンベルクとシュレイク 2:42 3:01
リモージュの市場 1:22 1:36
カタコンブ 2:14 2:33
死者との対話 2:22 2:56
パパヤガーの小屋 3:42 4:22
キエフの大門 6:06 6:52

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