2003年6月22日日曜日

【風見鶏】アジア的風景

休日に池袋西口公園(東京芸術劇場前の広場)辺りをぶらぶらしていた。6月だというのに気温は30度近い、昨日は33度まで上がったからまだ涼しく感じるくらいだ。

公園の野外ステージではインディーズ系のバンドが金切り声を上げている。それを目当てに集まった数十人のファンたち。横には耳から唇までピアスで埋め尽くした十代半ばの女の子たち。木陰では老人たちが将棋を打っており、その横では浮浪者たちがダンボールの上でくつろいでいる。ベンチには手持ちぶたさなカップルや携帯を睨んでいる女性が、芝生には弁当を広げる家族が、その近くを、ただ歩きまわっているイスラム系の顔をした外国人などなど・・・



上の絵は公園からバス通りを見たところ。街並みの雑然さは驚くほど。特に中央の焼却炉の煙突が異様だ。中層の古い建物が幾重にも折り連なる様は何とも言えぬ風景を作り出している。

間違っても美しい街並みとは言えないのだが、どこか懐かしさと愛着を覚えるのは、最近の再開発で匂いもいびつさも消えてしまったような街並みが急速に増殖してしまっているせいだろうか。一方、このような街並は、きわめてアジア的であるなあと感じる。こういう風景を原風景として見続けた私たちと、西欧人の文化が同じであるとは到底思えず、従って都市景観論についても、理想と現実の間に、もしかしたら越えることの出来ない大きな溝があるのではないかと思うのであった。

ちなみにスケッチはコソコソと人の目を気にしながら描いたので、線は曲がっているしデッサンも大狂いである。この場所に行っても決してこのようには見えません。