2003年11月11日火曜日

ワルキューレ 第1幕

「CDで聴く初めてのワーグナー」というシリーズが春から全く停滞しているのだが、久しぶりに「ワルキューレ」の前半を聴いてみた。

ワルキューレの第1幕は、ジークムントがジークリンデの家へ迷い込むところから始まります。またしてもお互い一目惚れしてしまいます(兄弟なのに)。上で旦那のフンディンクを眠り薬で眠らせて、二人で陶酔的な愛を交わすという、とんでもない幕である。

しかし、音楽を聴いていると一時にワーグナーの異常な世界にどっぷりはまり、第3場の「剣のライトモチーフ」とともに、ヴォータン(ジークムント兄弟の父)の与えた剣を手にするシーンは、まさにに圧巻という印象を受けます。凄まじきはワーグナー、映像を見ずともこれほど鮮やかに劇が再現されると驚くばかり。

第2幕第1場は、ヴォータンが娘のブリュンヒルデ(ヴォータンが女神エルザに生ませたワルキューレの一人)とつるんで、息子のジークムント(ヴォータンが人間に生ませた双子の兄)を助けようと企みます。それが、ヴォータンの正妻であるフリッカにはたまらない。しかもジークムントとジークリンデは近親相姦してしまっているのだから、結婚の女神のフリッカは許すことができない。それで、夫であるヴォータンにキレまくっているシーンなのだが、ここはとても笑える。ワーグナーって、一体どういう倫理観だったのだろう・・・