2004年2月1日日曜日

中村教授の200億円判決

中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の職務発明をめぐる訴訟で東京地裁は、中村氏がかつて勤務していた日亜化学工業に200億円の支払いを命じました(1月30日)。大手新聞各社の社説は、賛否に分かれていたようでした。

私個人としては200億円という法外な金額にまず度肝を抜かれましたし、払う方の企業も大変だなあとは思いましたが、かといってこの訴訟が報酬額のみが先行した行き過ぎの判決であったという印象も受けないのです。

世の中、拝金主義がまかり通ることや、お金さえあれば幸せという風潮には反発は覚えますが、それでもお金が解決することは多々ありますし、お金はないよりはあったほうがよいに決まっています。
で、何を思ったのかというと、日本の子供たちがドリーム(あえて夢とは書きませんが)を描くための将来の職業を考えた場合、野球選手をはじめとする一部のスポーツ選手か、あるいは芸能界というだけでは何だかさびしいと思うのですよね。研究者が自分の頭脳で対価を貰うということに、将来的なドリームを乗せる余地があるのならば、この判決には色々な意味があると思うのです。
サラリーマンは今までは大差ない給料を皆貰っていたから「サラリーマン」と卑下されていたのですが、こういう訴訟が最近の流行の「勝ち組」と「負け組」に更に分化されてゆくための助走でないとも言い切れないという気もいたしますが。
��00億円という額は「法外」というよりも、一体そんなに貰ってどうするんだろう、という気がしましたが、あれほど頭の良い学者さんですから、再び研究に投資するのでしょうね。それこそ夢を追い続けるという意志がかなえられるというところなのでしょうか。