2004年4月17日土曜日

ドヴィエンヌ:フルート協奏曲 第7番


今週はマリオンのフルート協奏曲を聴いています。DENONからの廉価版CREST1000シリーズの「超絶技巧フルート協奏曲集」という盤で、最初に納められているのはドヴィエンヌです。




ドヴィエンヌ(1759-1803)は「フランスのモーツアルト」とも呼ばれ13曲のフルート協奏曲のほか、協奏交響曲や室内楽など多くの作品を残しました。当初は20歳の時にパリ・オペラ座末席ファゴット奏者として入団しましたが、その後フルートを学び、1982年に自作のフルート協奏曲でフルート奏者としてデビューしています。1795年には新設された音楽院(後のパリ音楽院)の初代フルート科教授を務め著書「新フルート教則本」(鍵のフルートのための教本)も残していて、フルートの歴史に少なからぬ足跡を残しています。


フルート協奏曲は1787年頃の作品とされています。第一楽章冒頭からいかにもモーツアルト的な和音が鳴り響き一気に聴かせてくれます。ヴィルトオーゾ的な技巧が駆使された曲で楽しめます。第二楽章はカデンツァ風の優しい曲、第三楽章は再び快活なロンドです。


モーツアルトのフルートとハープのための協奏曲などと比較しても、テクニカルな面と曲の明るさが際立っているように思えます。第三楽章などでも、当時のフルートの演奏技術の粋をいっているのではないかという表現に出会います。


��D解説によると「当時フランスではやっていたギャラント様式の優美な表情」が特徴とされているようですが、そういう専門的なことはまるで分からないのですが、またいつまでたっても分かろうともしないのですが、素直にこの曲の運動性能に身を任せるだけで、日ごろの疲れと憂さが晴れてゆくようで、心地よい光を体の中に受けることができます。


モーツアルトのフルート曲には飽いたけど、あの雰囲気も捨てがたいというときや、颯爽、快活、それでいて芯の力強さが欲しい、だけど重い曲は嫌という時には最適かなと・・・。


●ドヴィエンヌ:フルート協奏曲 第7番 ホ短調/アラン・マリオン(Fl)、マクシミアーノ・ヴァルデス指揮、ニース・フィルハーモニー管弦楽団