2004年7月1日木曜日

映画:トロイ

ちょっと時間ができましたので、かねてから気になっていた「トロイ」を観てきました。監督は「Uボート」「ネバーエンディング・ストーリー」のウォルフガング・ペーターゼン、主演はアキレス役演ずるブラッド・ピットです。

劇場予告でトロイに攻め入る船団や軍団のスケールのでかさに、アタマがクラクラするような期待と興奮を期待しておったのです。非常に長い(3時間くらい)映画でした。史実とか時代考証はさておき、エンターテイメントとしてはやっぱり観ておいて良かったなあと、満足感を味わうことができました。

ラスト・サムライ」もそうですが、マッチョな男優がマッチョな演技を披露し続ける映画というのが結構好きでして、「おお!ブラビって結構筋肉質」とか「ちょっと醒めた雰囲気が良いな」とか、もう何だか分からないくらい殺意をむき出すところに「むーん」と思ったり、「おおそこでヤっちまうか」とかハマりながら観ておりました。

映画を観るときは難しいことはあんまり考えませんので、ギリシャの血なまぐさい合戦シーンにハラハラし、戦う男たちと剣後を守る女たちに涙し、その後の死者を弔う火葬シーンに「ギリシャも人を焼くのか」とか、しみじみ感心いたしました。それにしても男たちは戦うのが好きですね。

ヘレナとパリスといえば古代ギリシャきっての美男美女として有名ですし、さらにヘレナときたらあのゲーテのファウスト博士さえも一目惚れしてしまうほどの美女なわけですから、友好の使者として赴いた国の王女をさらってしまった向う見ずな若いパリス君の気持ちも分からないでもないのです。私がさらいたくなるほどの美女ではありませんでしたが(^^;;

ブラビ以外に光っていたのは、エリック・バナ演じるパリスの兄ヘクトルでしょうか。トロイの王はあのピーター・オトゥールなんですか、ちょっと憑き物が付いているようで、宗教的迫力を演じきっていましたね(違うか)。女性陣は・・・ヘレナ役もブリセウス役も悪くはありませんが、やっぱりこれは戦う男性を鑑賞する女性向けの映画なんでしょうか、役柄的には「美」と「愛」と「哀」以外には今ひとつです。

それにしても「愛は世界を滅ぼす」とは大胆にしてとても素敵なテーマです。全ての戦いの後に残るのは、血と死体と肉の焼ける匂いと、やがてくる虚しさと歴史に刻まれた名前だけなんでしょうか。

蛇足ですが、この映画は、やっぱりギリシャ五輪に向けての上映なんですかね。皆さんギリシャに注目しましょうって。(写真はトロイのサイトから無断転載しました)

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