2004年10月7日木曜日

ネットとマスコミ なんちゃらかんちゃら


マスコミとネットに関して考える機会を持たせてくれるエントリーがいくつかありましたので、忘れないうちに書いておきます。

(以下個人的メモ)




��月にGoogle News(日本)が始まり、通勤途上では日経を、デスクに着いたらとりあえずGoogle Newsを立ち上げるようになりました。


そんなおり「擬藤岡屋日記」でgoogle日本版の記事の収集・検索に疑問を感じているとのエントリーがありました(Unconvincing algorithm [2004/10/2 18:40] )。それを受け「ネットは新聞を殺すのかblog」において、Googleニュース(日本)のリンク先リストを公開しているブログが紹介され(Ceekz Logs)それを閲覧したところ、大手新聞社は朝日と日経だけがGoogleのリンクを承諾しているのみ、これではニュースソースが偏るわけだと納得した次第です。海外発信の記事はGoogle News(海外)や、それこそロイターやAPを当たった方が早いですが、英語が苦手な私には、Google News(日本)は、そこそこ便利なサイトであります。


ネットに常時接続している人の中には新聞を購読しなくなる人もいるかもしれませんし、マスコミ各社も新たな収益モデル構築に頭を悩ます必要に迫られているのかもしれません。先週末の朝日新聞(紙面)では、イギリスの新聞各誌が「タブロイド」版にサイズを変えることで売上を確保(伸ば)しているという記事が目につきました。通勤などで読みやすいサイズということで購読者にはウケているそうです。エスタブリッシュな新聞社は、今まで蔑視していた「タブロイド」版に踏み切ることは大きな改革であったと書いていました。日本のみならず、各国とも苦労しているようです。


tsuruaki_yukawaさんのブログタイトルの通り「ネットは新聞を殺すのかと」いう議論がありますが、ウェブニュースあるいはブログの隆盛によっても新聞がなくなることはないだろうことは、tsuruaki_yukawaさんの「新聞が本当になくなってもいいの?」というエントリーによくまとめられています。Google NewsもYahoo Newsもブロガーも自らが取材して記事を書いているわけではない以上、情報の監視者ではあっても発信源ではないようです。


そのニュースにもしかすると裏があるのではないかということを多くの人が気付き始めています。「サンデープロジェクト」などのニュース解説番組に人気のあるのも、奥様方のものであった「芸能ニュース番組」が政治を取り上げ始めたのも、タテマエだけ公正公平なことになっているマスコミ情報に対する疑問と、より深い情報に対する要求から支持されているのだと思います。その延長線上で、良質なブロガーによる独自の視点が、ニュース理解の助けになってきています。


こうして俯瞰しますに、ネット対既存マスコミという観点ではなく相互がコラボレーションすることが今後重要であると思うわけで、そんな中「週刊!木村剛」の動きは若干の疑問があるものの、見事に時流に合った取組みだと感心します。今後の動きには更に注目したいところです。


ただ彼が、10月4日のエントリー(ネット有名人vsリアル有名人:テレビは見ないがネットは使う [2004/10/4 9:00])で、『40代以上の私の世代では、おそらく「テレビは見ないが、ネットは使う」という人はほとんどいないように思います』と書いているのは、どうなんでしょう。TVの作り手は明らかに40代をターゲットにしていませんから、スポーツを別とすると(これさえ酷い放映の仕方ですが)観るに耐える番組は極めて少なく、TVでニュースを見るくらいならウェブ・ニュースという選択は、よくあることです。ダブルスクリーンという言葉も目新しいことではありません。まあ、TV番組のことはさておくとしても、今後ネットから情報を得る比率が高まることには異論がないでしょう。


重要なのはニュースソースの質にあるわけで、器が重要なわけではありません。私が新聞に期待するのは、新聞記者の徹底した取材と自のソース源に基づく信憑性のある記事、そして新聞社としての独自の視点からの解説となります(政治的プロパガンダは困りますが、判断は難しい)。だから社説には注目していますし、blog::TIAOにあったような(新聞社Webサイトの「社説」がどんどん隅の方へ ・・・サッカー・アジア杯「反日」批判の情報コレクトとして[2004/08/05日 11:16])社説なんて読まない、という読者とは少しだけスタンスを異にしています。


新聞は週刊誌と違って家庭に浸透しており良識が求められる故、「新聞が書けない」内容を週刊誌が補間しています。また政治的主張(死後としてのイデオロギー的なもの)はオピニオン誌がその役割を担っています。しかしネットがこれだけ普及してしまうと、そんな垣根やタブーはタテマエ論になりつつあります。ニュースを起点として、質の高い多角的な紙面作りができていれば、有料サイトでも登録しますし、紙面であっても購読すると思います。今のままでは金を払ってまで定期的に読みたい媒体が、あまりないということでしょうか。