2006年3月15日水曜日

ベートーベン:交響曲第7番&8番/クナッパーツブッシュ


Archipel RecordからクナッパーツブッシュのベートーベンがHMVで1000円という廉価盤で販売されていました。「クラシック・ジャーナル 17号」でSyuzoさんが53年盤の「エロイカ」をベースにクナッパーツブッシュを語った企画を思い出し購入してみました。



しかし、こと「エロイカ」に関しては、この盤は「失敗」でした。音質が悪く、この演奏で楽しめと言われても、それはちょっとムリかなと。クナの片鱗くらいは伺えるのかもしれませんが、後日もう一度聴こうという気にはなりませんでした。クナの熱烈なファンであるSyuzoさんも交響曲第3番は塩ビの長いパイプの中で鳴っているような音評されていますが、それは聴き終わった後に読みました。機会があれば別の盤を入手することとしましょう。(>仕方ないので二度聴いてみたら慣れてきて、それなりに楽しんでいる自分がいたりしますが・・・、それでも人には薦められません)


一方、交響曲第8番は非常に良いです。「塩ビパイプ」の中で鳴るような貧弱さを耐えた後では、一気に「土管」にまで空間が広がったというか、あるいは土管の中から眺めた空のよう視界が開けた感じ。もっとも、あくまでも音質上からの印象に過ぎませんが。


演奏の方は、これはもう堂々としたベートーベン。しかもベートーベンにしては深刻に傾かない曲の輪郭をくっきりと描ききっている。ベルリンフィルの個々の技量も安定感があります。特に第3楽章のホルンの部分は良い。第4楽章も着実に演奏は進む、急くことはせず確信的な響きを刻んでいるように聴こえる。曲調は軽いのに演奏は演奏は決して軽くはない。