2006年9月23日土曜日

紀尾井シンフォニエッタ東京 第56回定期演奏会

紀尾井ホールでを紀尾井シンフォニエッタ東京の定期演奏会を聴いてきました。


  • モーツァルト:ホルン協奏曲(第1番)ニ長調 K.412
  • モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.297B(レヴィン版)
  • ブラームス:セレナード第1番 ニ長調 op.11
  1. 9月23日(金)19:00 紀尾井ホール
  2. 指揮:アレクサンダー・リープライヒ 紀尾井シンフォニエッタ東京

  3. アフラートゥス・クインテット メンバー

    ロマン・ノヴォトニー(fl) ヤナ・プロジュコヴァー(ob) オンジェイ・ルコヴェッツ(fg) ラデク・バボラーク(hr)

紀尾井ホールは職場から歩いて行ける音楽ホールのひとつであるにも関わらず、今まで行った事がありませんでしたし、紀尾井シンフォニエッタ東京(KST)も名前は知っていたものの聴くのは今日が初めて。「ぴあ」で公演を知り、当日券狙いで聴いてきたのですが、いやはや、KSTというのは本格的な実力派オケであったのですね。金曜日の夕方というのにほぼ満席です。

最初のモーツァルトの2曲はアフラートゥス・クインテットのメンバーを加えての豪華な演奏。ホルン協奏曲は何と言ってもベルリンフィル・首席を勤めるバボラーク氏のホルンに打ちのめされます。音色の暖かさ、ふくよかさ、テクニックの安定感。どこを取ってもやはり一級品といって良いのでしょうか。一見するととてもまだ30歳だなんて思えません。貫禄充分といったところ。バックを勤めるKSTも厚みのある素晴らしい響きを聴かせてくれ、極上の時間。もっと聴かせてくれといいたかったところ。10月28日はトッパンホールでリサイタルがある様子。《完売》表示に「うーん」と唸る。

��曲目はアフラートゥス・クインテットの3名の木管楽器奏者に「バボちゃん」が加わっての協奏交響曲。演奏は素晴らしいのですが、何かこの曲にはイマひとつの感を覚えてしまいました。

休憩をはさんでのブラームスは、KSTの実力を充分に発揮した演奏といえましょうか。いかにもドイツ的な曲の雰囲気に、重厚にしてふくよかな弦の響きには非常にマッチしている。ティンパニの使い方などハイドン的な香りを残しながらも、全体はしっかりブラームスで、もう秋だしやっぱりブラームスもいいなあとしみじみ。

もっともKSTの実力には非常に関心したのですが、良く聴くと弦セクションに乗る木管や金管の響きに少し違和感を感じる瞬間がないわけではない(>素人の戯言ですがね)。指揮者のリープライヒ氏は現在ヨーロッパで最も注目されている若手指揮者でありミュンヘン室内管弦楽団(MKO)の首席指揮者兼芸術監督。痩身の颯爽としたキビキビした指揮姿から、キレの良い音楽を聴かせてくれました。ブラボー。

ついでですが演奏が始まる前に、KSTの誇る玉井菜採さん(vn)と中村智香子さん(va)によるロビー・コンサートが開催、曲はモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ ト長調 K.423 より1楽章でした。モーツァルト友人のミヒャエル・ハイドンが病気だからって急遽彼のために2曲ほどチャッチャと描いてあげたという曲。やっぱりモーツァルトって天才。

    あと蛇足ですが、プログラムノートを音楽評論家の奥田佳道氏が書かれていますが、あの「文章の分かりにくさ」は何とかならんのでしょうか・・・。何度繰り返して読んでも意味不明な箇所が随所に・・・私がムチなだけだとは思いますが。