2007年1月18日木曜日

[NML]ヴィヴァルディ:BIS-CD-1426/FL23171:スターバト・マーテル RV 621




BIS-CD-1426:Vivaldi:Stabat Mater in F minor, RV 621


Jakub Burzynski, counter-tenor

La Tempesta,Jakub Burzynski, conductor









FL23171 Vivaldi:Stabat Mater in F minor, RV 621


Marie-Nicole Lemieux, contralto

Tafelmusik Baroque Orchestra

Jeanne Lamon, conductor









ヴィヴァルディの宗教曲の中ではRV621《スターバト・マーテル》もはずせないもののようです。Naxos MLでは上の二つの盤を聴いてみました。


Stabat mater dolorosaとは「悲しみに暮れる御母は佇みたもう」という意味で、マリアの悲しみをしのび、苦しみをともにすることを通して神の恩寵が得られるように祈るというような歌らしいです。カウンター・テナーと弦合奏、通奏低音で描かれた短調の音楽は深い慈しみに満ち、宗教音楽としての美しさが込められているかのようです。


1998年にJakub Burzyn'skiによって設立されたポーランドのLa Tempestaによる演奏は、冒頭のStabat mater dolorosaから打楽器(!これが効果的)と通奏低音が強調された非常に劇的な演奏が印象的です。Jakub Burzyn'skiは指揮とともにカウンター・テナーとしても活躍しています。Quis est homo qui non fleret(かくも責め苦を負う)やEia Mater(さあ、御母、愛の泉よ)での超絶的な高音にも驚かされます。ラストのAmenは二つのバージョンで唄っており後者の方がより技巧的。演奏がヴィヴィッドで胸に迫ります。あまりのことに続けて三度も聴いてしまいました(^^;;


1979年設立のカナダの古楽グループTafelmusik Baroque OrchestraとコントラアルトのMarie-Nicole Lemieuxの演奏は、La Tempestaの激しい演奏を聴いてしまうと表現の違いに戸惑います。あれほどLa Tempestaで打ち鳴らされていた打楽器は使われていません。従って概ねゆっくりと、そして静謐な深い祈り感じる演奏に仕上がっていて、こちらの方が泣けますか。二つを続けて聴くと同じ曲とはとても思えませんね。