2007年2月19日月曜日

バルトリ/ヴィヴァルディ集


バルトリが好きであるかどうかは別としても、私がヴィヴァルディについて認識を改め、そしてバルトリの凄さを知ったのは、紛れもなくYou TubeにあったAgitata da due venti(これこれ(*1)であったことは白状しておきましょう(*2)


そしてこのアルバムは、バルトリがミラノの古楽器アンサンブル「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」と共演した、まさに攻撃的にして挑発的なヴィヴァルディ集です。想像以上に刺激的な盤に仕上がっています、まさに両者の面目躍如といったところでしょうか。全く飽きさせずに最後まで聴きとおしてしまいました。






The Vivaldi Album/Cecilia Bartoli


  1. 歌劇「テンペーのドリッラ」RV.709~そよ風のささやきに 
  2. 歌劇「グリゼルダ」RV.718~恐ろしい嵐のあとは 
  3. 二つの瞳に真(まこと)ささげて窶(やつ)れゆくのは 
  4. 歌劇「狂乱を装ったオルランド」RV.727~「何を言っているのかしら?…私は行こう,飛び行こう,叫ぼう」 
  5. 歌劇「テルモドンテに向かうヘラクレス」RV.710~ささやく春のそよ風よ 
  6. 歌劇「忠実なニンフ」RV.714~むごい運命に苦しめられる魂は 
  7. 同~言ってください,ああ 
  8. 歌劇「ジュスティーノ」RV.717~不運な小舟は 
  9. 同~運命よ,おまえは私を招いたが…私には胸中,それほどに強き心がある 
  10. 歌劇「オリュンピアス」RV.725~さまざまな愚かさのなかで…我われは凍る冷たい波間の船 
  11. 歌劇「ファルナーチェ」RV.711~凍りついたようにあらゆる血管を 
  12. 歌劇「バヤゼット(ティムール)」RV.703~海もまた沈めようとするようだ 
  13. 歌劇「テウッツォーネ」RV.736~戦闘ラッパの


  • アントニーニ(ジョバンニ) (con), シュウテン(サイモン) (con), イル・ジャルディーノ・アルモニコ, バルトリ(チェチーリア) (sop), アルノルト・シェーンベルク合唱団
  • DECCA 466 569-2




バルトリの歌唱力は、例えば最初の一曲を聴くだけでも驚愕としか書きようがありません。物凄いスピードで上下する音程、震えそして煽るかのような旋律、鉈でザクリと切り取ったかのようなキレの良さ、そして独特の存在感と太さを持った声音。別な見方をすると、かなりアクが強いと言ってもいい。聴く方にも、ある程度の許容力と体力が必要です。


しかし、一度その魅力に取りつかれてしまうと、もういけません。バルトリが良いのかヴィヴァルディが凄いのか自分でも判然としないまま、両者のかもし出す音楽はスパイラルのようにカラダ中を駆け巡ります。次第に血中ヴィバルトリ濃度が高まり、ついには脳内麻薬様物質が分泌されていくかのようです。


ヴィヴァルディは好みの旋律を使いまわすことが多かったのか、例えば1曲目などは、そのまんま「春」になっています。以前エントリした、「オリンピアーデ RV.725」のDel'aura a sussurarでも同じように使われていた旋律です。11曲目は、さながら「冬」でしょうか。


ヴィヴァルディの歌劇はスピノージの演奏などがネット上で話題なんですが未聴です。次あたりは聴いてみようとおもっています。



  1. ちょっと、というか、かなりコワイ・・・
  2. Sandrine Piauのこの映像("Alleluia" RV626 )やこの映像("Spirat anguis inter flores" RV630)もスゴイかった・・・