2008年8月18日月曜日

特別展「対決-巨匠たちの日本美術」


東京国立博物館で開催されている、「対決巨匠展」を観て来ました。人気です。朝9時半会場ですが、既に大人数が並んでいます。確かに見ごたえがあります。「対決」というキャッチと企画は成功しているようです。






美術作品を選ぶのも並べるのも企画(演出)が勝負なのでしょうか、今まで見慣れた作品でも、対比、流れの中で観ると、全然違った背景が見えてくる場合があります。そこに企画(演出)者の意図の押し付けのようなものを感じることしても、我々とてイノセントな眼は持っていないのですから、企画を楽しむのが正解なのだと思います。対決に対する批判をも含めて。


展示作品は膨大で、そのひとつひとつを述べることはできません。詳細はいつものことながら、弐代目・青い日記帳のエントリに譲りましょう。


印象的であったのは、それでも、か、やはり、というのか、展示作品冒頭の運慶と快慶の仏像と伊藤若冲の鶏画は圧巻でしたね。仏像の存在する空間さえ支配するごとき静謐さ、若冲は画面の痛みもなくその鮮やかさときたら驚くほかありません。


こうして日本画を観ていますと、どの時代の作品においても日本画というのは、技術的には大胆さと繊細さが、空間的には対象と間の絶妙のバランスで成立しているようです。若冲の作品にも背景としての場あるいは間というものが存在しています。その意味から蕭白の作品は、異常なまでのエネルギー、執着を感じる異様な作品として感じました。あのエネルギーを受け止めるパワーは私にはありません。