2006年2月20日月曜日

つれづれに


休日出勤しようと思ったが、昨日のラージ・ヒル観戦で夜更かししてしまい断念。ヒマになったので本屋の立ち読み(正確には座り読み)で時間を潰す。



まずは池袋ジュンク堂で平林直哉氏の「クラシック100バカ」と「盤鬼、クラシック100盤勝負」を斜め読み。この人は100って数字が好きなんだな~。一刀両断に「バカ、バカ」と断じるのは痛快だろうが、内容はクラファンと酒の席で話す話題の域を超えいない話題も多く、買うには及ばないなと判断。


続いて「クラシックジャーナル 018号」の2005年クラシックベストテン記事をパラパラ捲る。5時間にわたる大討論は良いが評者の意見全然あってないぢゃん、ベストをムリヤリ決める意味が果たしてあるのか?タワー・レコードの2005年ベストでコンピレーションものでない盤がNAXOSの伊福部とはびっくりである。タワーの客層ってどんななんだ?


その後ミシェル・ビュトール著の「ディアベリ変奏曲との対話」をiPodに入れたアファナシエフの演奏を聴きながら超飛ばし読み。「うーん深すぎる」と改めて感動。ベートーベンのヲタク的執念を改めて思い知る。彼にはモーツァルトの「ナーンチャッテ的音楽観」はないんだろうな。


美術関連の書のところでウンベルト エーコ著の「美の歴史」をみつける。捲る頁が全て美しい、さすが博覧にして衒学趣味のエーコよ(>貴方の作品はどれも私の理解を超えていた)。しかし8000円は高すぎるぞ、とあきらめパソコン関連の階に降りて「Moveble Typeでつくる!最強のブログサイト」をバラバラと捲る。ブログページの《続きを読む》の折り畳み機能ってのが気に入った(>さっそく実装した)。ブログはデザインに凝り始めるとキリがなくなるので、ググッと購入は控える。


同じ棚にあったクリストファー シュミット著の「CSSクックブック」も余程買おうかと思ったが、これも思いとどまる。ブログデザインなど瑣末的なこと、一度壊れたことを忘れたかと自分に言い聞かせる。しかしオーム社のこのシリーズの表紙は昔から変わらないなァと感慨にふける。


ビジネス階ではデビッド・シロタ著「熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素」をこれまた超飛ばし読み。3要素って「公平感」「達成感」「連帯感」だというのだが、ンなこと当たり前ぢゃん。逆にこれしかないと断ずるのも凄いな。しかしシンプルな理論は強い。


��階に降りMEN'S NON-NOに「いまクラシックが面白い」みたいな記事があることを思い出し、こちらも読んでみたが(iioさんのclassicaで紹介されていた)全然オモシロクない、記事に「本気度」が全く見えない。


続いてカメラ雑誌やらパソコン雑誌をパラパラ。コダックのデュアルレンズ搭載EasyShare V570というのがエラク気になったのでサクラ屋へ直行、実際に手にとって触ってみた。しかしコンセプトは共感できるもののホールド感、スイッチの操作性が悪く今ひとつな印象、これなら金が余っていても買わないだろうなと。デジカメも飽和状態の中で、性能や付加価値以上に「所有欲」を刺激する方向に行かなければ未来はないか。


新刊書のコーナーでは絲山氏の本と文藝春秋が山積み。絲山氏の「沖で待つ」を読んで「純文学はやっとマンガの世界に追いついた」などという的外れな感想を書いたが、純文学がマンガのように面白く、そして分かりやすくなってどうするんだ?という気がしないでもない。


これも何かの雑誌のコラムで読んだのだが、最近は芥川賞というポジションに対するリスペクトというものが薄れてきているのではないかとかいう内容だった(ウロ覚え)。芥川賞とか純文学って(つまらないし難解だから)「売れない」のだが、売れないのに「日本文学界最高の賞」であることに複雑な捩れがある。


しかし、だからといって何でも「分かりやすく、売れる方向へ」というのは間違っていないか。芥川賞の評者の中でも「(絲山氏の作品のような)純文学なら面白い」と評している人がいたが、本当にそうなのか。


ホリエモン事件依頼、市場原理主義を批判する声も目にする。その是非はともかく、市場原理主義とは商品の良し悪しを市場が判断するというもの。価値を利益で評価するということで「広く売れて利益が上がる」「少量しか売れなくても希少(付加)価値ゆえに利益が上がる」ときに、販売を継続できる「商品」として成立する。


純文学もクラシック音楽も厳しい市場原理主義の中にあっては、形体を変えなくては生き残れないと生産者が判断するのならば、もしかしたら自滅の道を歩んでいるに等しくはないか、自分で自分の足を食っていないか。


今日は沢山の本を「タダ」で読めたののでうれしいなあと思いながらメトロポリタンの池袋HMVへ行き、廉価版をいくつか物色。通勤で読む本にと、syuzoさんのブログで紹介のあった岡田暁生著「西洋音楽史」とドラッカーの「ネクスト・ソサイエティー」をデュアル読みすることに。


さて、来週から3月後半まで忙しくなりそうです。(こんなに更新できなくなりますの)