本城氏も最近、あちこちの雑誌で、その写真を目にすることが多くなりました。大判カメラの「あおり機能」を駆使して、実写でありながらも建築模型のような不思議な写真を撮っている写真家です。
本当に、仔細に見れば見るほど、オモチャのように見える都市の姿。逆転の発想ですが、今までこんな作品を撮る人は、確かにいなかった。彼の作品をして「神の視点」と評する人がいます。しかし上からすべてを見下ろす神という絶対的なものではなく、地上を限りなくイトオシク思いながらも、そこに自分が居ない感じ、すなわち「死んだ直後に空中にポカンと彷徨う」といった雰囲気の方が強い。
だから、「嘘っぽさ」と不思議さとシュールさを併せ持ちながらも批判精神はない。作品には乾いた快楽が横溢していて、それが作家の意図したかしないかとは別に、作品を仔細に眺める者をふと哀しい気持ちにさせます。これも百聞は一見にしかずです。
Amazonして分かったが、本城氏と同じような作風の作家は、海外にも居るのですね・・・。Amazonも、使いようによっては、やっぱり便利鴨。
0 件のコメント:
コメントを投稿