著書の本田氏の「読書」とは所謂ビジネス書のこと。仕事で役に立つ本をできるだけ多読するためにどうしたら良いか、というテーマを扱ったもの。精読よりも多読を薦めるのは、同じテーマでも違った本を読むことによる反復習得と多角的な方面からの見方を養うため。
良書の選び方から、いわゆる「速読」とは違う読み方のポイントを要領良く、それが何故必要なのかを説明してくれます。著者の最終的な目的は、多く本を読んで知識を溜めることではなく、一つでも実践すること。それが1500円の本を15万円の価値(リターン)にするのだと。
この手の内容の類書は多いため、目新しいものはありません。それでも、私がこれはと思ったのは「レバレッジ・メモ」を作って繰り返し読む、ということと、本棚の整理方法でしょうか。前者は、本の中で線を引いたり頁を折ったりなどした部分を、後で(自分の言葉を補いながら)書き写し、そのメモを繰り返し読み実践することが重要だということ。一度読んだ本は、よほど名著でない限り読み返さなのだと。本棚の整理方法は、役に立った本を上の取り出しやすいところへ、あまり面白くなかったものは下段に置くというもの。本棚が一杯になったら下から捨てれば良いので合理的なのですと。本田式読書法は本を折ったり、線を引いたり、書き込んだりしますから(誰でもやっていると思うが)、リサイクル書店では売れないのです。
私もこうしてセッセと読書メモを作っていますが、本田氏のメモはもっと実践的です。私も一時実践したことがあるのですが、結構メンドいんですけどね。また、私は割とだらない本も買ってしまいますから、そういう本は、いつかブックオフってやろうと思って読むので、線とか折り目とか付けにくい。だから、くだらない本ほど綺麗なまま読み終える、なんだか貧乏臭いっすね(^^;;;
そういう貧乏性の私ですから、当然本書は「レバレッジ・リーディング」を実践して読んでいまして、おかげで、本屋の立ち読みで30分もかかりませんでした。(自腹切って買うのが筋らしいですが・・・やっぱ、それ程の内容ではないなと・・・あ、ゴメンなさい、立ち読みの感想なんて書いて・・・)
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