ラベル オルガン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル オルガン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2004年5月10日月曜日

【音盤】フレスコバルディ:オルガン名曲集


トン・コープマンの演奏でフレスコバルディ(1583-1643)のオルガン曲集を聴いています。

ジローラモ・フレスコバルディは北イタリアのフェッラーラーに生まれ、初期のバロック音楽に多大な影響を与えた作曲家です。

フレスコバルディ公爵家は、中世から800年近くにわたって政治、経済、文化にも大きな影響を与えて音楽家以外にも多くの著名人を輩出しています。現在ではヨーロッパ最大級のワイン生産業者として、あるいは高品質なオリーブオイルの生産業者として知られているのだそうです。

そんな由緒正しいフレスコバルディの音楽ですが、イタリア人という性格のせいなのか、バッハのオルガン曲のような堅苦しさなどは余り無く、自由奔放な明るい雰囲気が漂っています。いや明るさはコープマンの性格によるものなのかもしれません。

特にトッカータ集第2巻からの曲が良いですね。大音量でオルガンの響きに浸っていると、俗世のどうでもよいような些細なことなど忘れてしまい、黄金に輝く明るく清らかな楽しい場所に連れてゆかれるような満ち足りた気分になれますです(ちょっとアブナイ)。

フィオーリ・ムジカーリはバッハもこの曲集を写譜するなどして対位法の技法を学んだそうです。私はこの曲を聴いても対位法の何たるかさえ理解できないところは相変わらずなのですが、オルガンの多彩にして変化に富んだ音色に魅せられてしまい、よき睡眠に陥ることができますです。

このCDは、ERATOからの国内盤ですが1000円なんですよ。極楽の道にはお買い得かと。

●トッカータ集 第2巻より●フィオーリ・ムジカーリより
オルガン:トン・コープマン(サン・ベルナルディーノ大聖堂の歴史的オルガン、1726年製)、録音:1993年9月、イタリア、ラクィラ

2004年3月31日水曜日

【音盤】ラター:合唱とオルガンのための降臨節アンセム

ここは一応クラシック音楽サイト(ブログ)ですから、何とか話題がそこから離れないようにしましょう。

さて、NAXOSでJohn Rutterのアルバムを聴いていますが、ラターは思いのほか良いです。彼は1945年にロンドンで生まれ、ケンブリッジのClare College で音楽を学んだそうです。Clare Collegeの紹介がありましたが1326年に設立された大学なのですね。こういう場所で現代の宗教音楽が生まれたのだと思うと感慨深いです。




今日聴いているのは「合唱とオルガンのための降臨節アンセム」という曲で、ウェストミンスター大聖堂からの委託作品(1998)年です。壮大なパイプオルガンと混声合唱の音色が「立ち上がれ、喜びに輝け(Arise, shine: for thy come)」と高らかに歌い上げます。


For behold, the darkness shall cover the earth,

and gross darkness the people:

but the Lord shall arise upon thee,


と歌い上げるところは感動的ですね、神の降臨なんてよく分かりませんが。中間部の、


Lift up thine eyes round about, and see:

と女性合唱だけになるところは、死ぬほど美しいです。ラストの、


but the Lord shall be unto thee an everlasting light,

and thy God thy glory.
Arise, shine: for thy light is come!

に向かっての盛り上がりも、まさに教会音楽です。5分弱の起伏にとんだ曲は、全編神への畏敬と喜びと光に満ち溢れていて、キリスト教徒でなくても大聖堂で思い切り聴いてみたいと思う曲です。ちなみにアンセムとは賛歌、賛美歌の意味です。