2010年10月31日日曜日

東野圭吾 秘密

何が秘密か最後に分かる
ご都合主義的、ブロットに最初は乗れない、もっと慎重に行動するだろうとか、気持ちの切り替えが早すぎるとか。
男目線、女性ならそうは考えないとか。

直子の選択も、彼女にとっては一番いい結論だが、男性としては完全に置いてきぼり。父親としての役割?

直子のずるさも含めた決断という広末の解釈は現実的で的確に思える。

追記


男性側がやりきれないとの感想も多いが、考えてみると、父親としての役割を全うさせるためには、直子が消えてしまうという結論しか有り得ない。
夫と同時に父親としての役割の両立はできないほどに男はセンシティブだ。
愛する夫のために直子は身を引いた、自己犠牲のもと。そうしなければ、もっと破綻しかなかった。だからこそ直子は秘密を胸に抱いたまま生きることをきめた。指輪の件だけを身に付けて。

そこに女性は共感するかもしれない。男性側からするとだから身勝手だと感じるだろう。残されてどうすればいいのかと。

ここが男と女の違いだろうか。