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2025年11月19日水曜日

FIREしたいか?定年年金生活したいか?

新NISAが数年前にはじまり、また、暗号資産などでFIREする人も増えてきた。

金銭的な心配がなくなるので憧れだが、FIREして幸せという人はどのくらいいるなだろう。

  • やることがないと、暇を持て余す。
  • 平日遊んでくれる人がいない。
  • 自分の存在価値、承認欲求が満たされない。
みたいなことは容易に想像できる。

これは年金生活者とて同じこと。人間は社会的な生き物だから、他者との関係性なしには幸福感を得られないという真実。

一人であることに全く苦にならない人は、おそらく何か他の生きる目的が明確な人であるのだろう。

だから世の社畜と揶揄されるリーマンどもも、定年延長に苦々しく思うものの、諾々と従うのだろう。

他人が決めてくれる人生ほど楽なものはない。



2021年2月9日火曜日

定年と雇用延長について改めて考える

 2021年2月1日の日経ビジネス(電子版)の記事が、「70歳“定年”パニック、雇用延長が企業と個人にもたらす「不幸」」です。

自分も今年で、ついに還暦を迎えますので他人事ではありません。

高年齢者雇用安定法の法改正が、ここ10年進められてきました。厚生労働省のホームぺージにも「70歳までの就業機会確保」とうたわれています。「働く意欲がある高齢者」「能力を十分に発揮」「活躍できる環境」とあります。(誰が70歳過ぎまで働きたいものですが、年金よこせ、この嘘つき国家とか思いますけど)

法の改正点を先の日経ビジネス記事から抜き出すと以下のようになります。

2019年1月6日日曜日

【本棚】重松清の「定年ゴジラ」を読んで〜定年本に加える

自分も会社人生での定年が近くなってきているので、定年関連の本をボチボチ読んでいます。この本も何気なくAmazonで見つけたので読んでみました。

こちらはニュータウンを舞台に、戦後の高度成長期の日本を駆け抜けた、団塊の世代の少し前の世代の物語。「終わった人」(内館牧子)、「孤舟」(渡辺淳一)」もそうですが、大企業で勤めたサラリーマンが主人公です。しかし、この2冊と比べてみると、あまりにもその世界観の違いに愕然とすします(定年本2冊を読んで)。

60歳定年が当たり前で、寿命もおそらく80歳くらいなもの。長寿問題はまだ先の時代で、親の介護など現代的な問題はまだ考えられていなかった、ある意味で平和な時代の物語。日本もこの時代は、今ほどはおかしくっていなくて、定年後の有り余る時間を、家族や近隣とともに、それなりに生きることができた、もしかしたら最後の世代なのでしょう。

重松さんの語り口は、定年を迎えて行き場のない男たち(重松さんの父親世代になるそうだ)に対して、限りなく暖かい目線で物語をつくっている。ニュータウンが中心だから、親しい人との別れや、新たな出会いなどはあっても、大きな事件は起きない。日々の喜怒哀楽が淡々と描かれてい、それがしみじみと心にしみる。

主人公たちは有り余る時間を持て余しつつも、「終わった人」のような焦燥感ややり残し感に苛まれることも、妻との関係が悪化して色恋に走るようなこともしない。あるがままに、今の人生と、歩んできた人生と、今の生活を愛おしみ、そして次の世界に向かう準備をしている。あまりにも普通の生活。

こういう物語ですから、読む人の年齢や性別、キャリアによって感想は全く異なるものになるでしょう。小説の主人公のようなサラリーマン生活を送った自分でさえ、重松さんの物語を否定したくはないものの、今の時代にあっては、過去の大人のためのファンタジーとしか読めません。

この小説は「小説現代」に連載され、1998年に単行本化されたものですから、たかだか20年前、しかし20年も前の時代なんですね。あまりにも時代が変わりすぎました。小説の中にインターネットやパソコンが少しだけ登場しますが、まだ電話回線のモデム時代です。これでは昔話となっても仕方がないか知れません。

それであっても読む価値はありましたか、なぜ現代は、あの時代のような幸福を求めることができなくなったのかを、改めて問う意味でも。

2018年10月9日火曜日

【本棚】定年本2冊

定年を扱った小説をふたつ読んでみた。
書かれた時代は約5~7年の隔たり。どちらも団塊の世代周辺の物語である。
ふたつを通して読むことで、共通点と相違点も見えてきた。

【本棚】「孤舟」 渡辺淳一

渡辺淳一2010年の作品。発売当時、かなり話題になった本だったと記憶している。その頃の自分は、近くはないがまだ先のことと気にはなるがスルーした。今になり、還暦もそう遠い未来ではなくなってきたので読んでみた。

定年退職した夫が毎日家にいることになる。夫はやることがなく時間を持て余す。それでも、働いていた時と変わらずに、妻に日常の些事を要求する。水をよこせだの飯はまだかだの、そういうことだ。そういう夫に対し、夫が毎日家にいることに耐えられなくなる。いわゆる妻は主人在宅ストレス症候群か。夫が描いていた定年後の悠々自適の生活とは裏腹に、夫婦の関係が急速に悪化していく・・・。


2018年10月4日木曜日

【本棚】小説「終わった人」 内館牧子

定年とか今の仕事人生の終わりが見えてきた自分に、何が見えるかと思い読んでみた。

主人公は東大法学部卒、大手銀行に勤め役員一歩手前で子会社の役員に飛ばされる。銀行の熾烈な出世競争に負けたわけだ。それでも年収1200万円が保障され、夫婦で老後資産の心配はない。人生勝組の数パーセントに所属する主人公を一言で表せば、自分中心主義の勝手で鼻持ちならない見栄とエリート意識の塊の男、である。
小説は、そんな彼が定年を迎えた日から始まる。定年になって、やっと仕事後の人生設計を考えるという、そもそも最初から「終わった感」がある。

そういう人物が、いかにこの世代に多いかを、作者の内館氏は見てきたのだろうか。読者に不快感を与えるほどあり得ない設定の主人公であっても、幸せな老後は簡単には訪れないことを描き、それを通じて、仕事というもの本質を内館氏は抉り出していると感じた。