2012年12月24日月曜日

シャルダン展 三菱一号館美術館

日本発の個展だが出品数が少なく絵も小さい。
もっと見たいという気もしたが、これが限界か。
18世紀のフェルメールというキャッチは、理解はできるが若干の違和感。

ファブリの画集がガラスケースに鎮座していたのには、若干びっくり。高校生時代に、この画集を求めて神田の古本街を徘徊したことを思い出した(今でも所有している)。
その画集表紙にもなった花瓶の花の絵が観られただけでもよかったと思うべきか。

それほど思い入れのある画家であるのに、図録は買うのを控えたは失敗だった。




2012年11月17日土曜日

棚田康司ーたちのぼる

練馬区美術館で開催中の棚田康司展ーたちのぼる に行って来ました。

以下は、まとまらない雑感。





痛々しさ
弱さ
それでいて
抵抗
意思を持った潤んだ目
未分化な精神
アンバランスと不安定さ
そこから始まる何か
祈りとか
神話的なもの

初期の荒々しい暴力性
あるいは
仮面
顔がない
まだ人格が形成されない
恥
内面性

ある時期からそれをさらけ出す
弱々しい恥ずかしいまでの内面
照れ

でも
そこには
曲がらない強さとか
前向きさ

やはり抵抗と創造

生まれたてとか




2012年9月29日土曜日

ブランディーヌ・ランヌーのゴールドベルク

 YouTubeでブランディーヌ・ランヌーさんの演奏を聴いていて、やはり彼女の演奏は好きだなと思います。

ラモーの以下のビデオなど、以前も良いと思いましたが、改めて聴いても、やはり良いと思います。

Naxosに昨年録音のゴールドベルク変奏曲もあったので、聴いてみました。これまた素晴らしすぎる演奏で、打ちのめされました。


特に、第15変奏の静かな短調のカノンの後で前半を終え、第16変奏のフランス風序曲で後半が始まるところは圧巻で鳥肌もの、息を呑みます。彼女の演奏の場合、独特のタメみたいなものがあるのでしょうか、情感に訴えるところが多いように感じています。

これが、HMVのCD評にあるように、演奏時間の長さ、チェンバロにも関わらず、ゆっくりと、音を爪弾くことの効果によるものなのでしょうか。今までは、サラリと流れていた時間が、スローモーションで分解されるようにありありと音が現前し、その構築美を表すような、そんなイメージというのでしょうか。

ランヌーの演奏スタイルも独特かもしれませんが、このゴールドベルクを聴いてしまうと、他の演奏では物足りなくなってしまいます。

以下、長いのですけどHMVから紹介文を全文コピペしておきます。

2011年11月1日 (火)

バッハ:ゴルトベルク変奏曲
ブランディーヌ・ランヌー
(チェンバロ)
日本語解説書付き

ゴルトベルク変奏曲。グレン・グールドを引き合いに出すまでもなく、この曲はピアノでもチェンバロでも、さらにはもっと違う楽器でも、あるいは諸々の編曲でも、驚くほどたくさんの名盤に恵まれてきたのは、いうまでもありません。そしてこの曲を知る人の数だけ、心の名盤やいつまでも思い出す名演があることでしょう。しかし、フランス古楽界きっての大御所になりつつある異才、パリ音楽院を卒業後レオンハルトとボブ・ファン・アスペレンの2巨頭に師事した後、明らかにユニークな存在感を放ちながら「古楽のメッカ」フランスで充実したキャリアを積み重ねてきたブランディーヌ・ランヌーが、ここに満を持して録音した『ゴルトベルク変奏曲』は、それら既存の演奏をすっかり忘れさせてしまいかねない、おどろくべきユニークな演奏です。
 快速をきわめたグールド55年盤なら40分もしないで終わってしまうこの曲に、CD2枚が費やされています。前例がないわけではありませんが、それはつまり、30の変奏すべてにおいて、前半・後半の繰り返しをきっちり守っているうえ、冒頭のアリアの演奏がとてつもなくゆったりとしているから。そして、それで比類ない演奏が成立してしまっているのですから、もう驚くほかないのです。ピアノならペダルがあって音を伸ばせるから、ものすごく遅い演奏でも音楽的に成り立つけれど、チェンバロはペダルで音を伸ばせないうえ、どんなタッチで弾いても同じ音量ですから、「ゆっくり弾く」はこの楽器の特性をほんとうに知り尽くしていないと、まず不可能なのです。ですがこのCD、1音1音がとほうもなく含蓄ゆたかに響く(これはZig-Zag Territoires特有の、直接音と残響がほどよく溶け合う自然派録音に負うところも大きいのでしょう)、その魔術的な、ほとんど永遠につづくような遅さのアリアに、まちがいなく耳が吸い寄せられてしまうはず・・・
 そしてランヌーがなぜ全ての変奏を前半・後半きっちりリピートするかというと、そこまでが「チェンバロ音楽としては当たり前」の作法だから。チェンバロはピアノとは違いニュアンスを細かく弾き分けるのではなく、曲の「元のかたち」と「即興で装飾を入れたかたち」を両方弾き示して、その変化の妙を味あわせる、というのが、バッハの時代にも行われていた最もオーセンティックな演奏スタイルだったのです。
 『レコード芸術』で特選に輝いたフォルクレ作品集でも、ランヌーは18世紀当時の流儀に従い、録音セッションの場で即興的に音を加えるという、チェンバロ本来の正統的な演奏スタイルを貫き、それがフランス音楽ならではの美質をいや増しに引き立て、音盤を名盤たらしめていたわけですが、そうした即興性はこの『ゴルトベルク』ではもはや「本質」。何もかもが尋常ではない、けれどもそれはすべて「歴史的蓋然性(オーセンティシティ)」を追求しつくしたがゆえのこと。『ゴルトベルク変奏曲』を改めてイチから解き明かしてくれる(そもそもなぜ「アリア」なのか?くらいのところから)解説書がこれまた静々と革命的で(例によって全訳付)、読み進めながら聴けば作品理解はさらに深まり、曲のイメージに新たな側面が加わること必至です。(マーキュリー)

【収録情報】
・J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988

2012年9月17日月曜日

【本棚】リンダ・グラットンの WORK SHIFT 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図 を読んでのメモ

話題の本「WORK SHIFT」を読んでみた。
とりあえず読書メモとして。

  • グローバル化、IT化による従来職種の消滅、海外との競争
  • 長寿命化、年金の破たん、定年の延長
  • 仕事を人生の中で、どう位置づけるか
  • 何のために働くのかという問いかけ
  • 何を人生のなかで優先課題とするか
  • 60歳以降をどう生きるか、そのために50歳代で何をしておくべきか
  • 100歳まで生きる世界
  • 従来型の働くイメージを更新する必要
  • 何かを得るために、何かを捨てる覚悟
三つのシフトの実現
第一のシフト 
  • ゼネラリストを止める
  • 専門知識を深める
第二のシフト
  • ネットワークの活用
  • 再生のための人間関係
  • 解決のための人間関係
  • 相談できる相手
  • 意識的につくらないとできない
  • 全人格的に離せる相手
  • カメレオン的人格→集団により性格、人種が異なる
第三のシフト
  • 消費ではなく経験を主体とする
  • 金銭を対価とするのではなく、得難い経験を得るために働く
  • 何かを得るためには何かを諦める
  • 対価を得るには代償をはらう
  • 金銭の多寡ではない

2012年9月9日日曜日

個展:船田玉樹展 練馬区立美術館

展覧会最終日
自転車にて美術館まで
まだまだ暑い
見ておいてよかった
油絵や水墨画にはあまりひかれなかったが
屏風に精緻に書き込まれた松や梅、桜などの大樹は見ないとわからない迫力
執念のようなものを感じる

河童絵は好ましい
こよなく酒を愛したという玉樹
絵を描くことも「酒を呑んで酔っているのと同じ(で、はためいわく)」
中央画壇から離れて孤高の画家に
広島に行ったのは疎開、そのまま居つくことに、本人の意思ではなかったものの

年をとってなお、多作にこだわること
















2012年9月2日日曜日

奈良美智 君や僕に ちょっと似ている

横浜美術館で開催中の奈良美智の展覧会を観てきました。
奈良さんの作品は、印刷物では多く目にしていますが、実物を見るのは初めて。
巨大な少女像は、印刷物では単純に思たものの、実際は非常に繊細にて多くの色彩が使われていることが分かり、非常に驚きました。
以下は簡単なメモとしての備忘録。
  • むかしの少女の絵は「自画像」であったということ。
  • 本人の意図と世間の需要のずれ
  • 徹底した反抗心、ハスに構えた態度
  • 今回の個展は「春少女」に象徴されているか
  • まっすぐに向かってくる目線
  • たしかに菩薩のよう
  • 未来的
  • 子供でありながら大人
  • ロック的、喧噪の世界が消えている
  • ブロンズ像の多面性
  • 客層が若い
  • 作者がどう考えようと「カワイイ」として需要される
  • 孤独とかなしみ
  • 孤独に向き合わないと出てこない絵とか立体
  • 現代美術の中での位置付けとかスタンスとか




 


2012/09/02 稲盛和夫:高収益企業のつくり方

これを読むと稲盛氏の経営エッセンスがすべて詰まっていそう

  • 会社は個人の夢を実現する場ではなく、従業員の生活を保障する場
  • 会社経営には大義が必要
  • 家族的な経営
  • アメーバ―組織、できるだけ細分化して事業部制
  • 細分化することで利益の仕組みが見えてくる
  • 売り上げを最大に、コスト(経費)を最小にして利益を向上
  • 利益率は税引き前で10%以上、金利の倍は稼ぐ
  • 業績連動型の給与体系は、好業績でも低業績でも調整が入る、合理的な給与体系は難しい。
  • 人の心を考えなくてはダメ
  • リストラはやむを得ない、ただし、リストラすることを従業員が理解されるほどに経営者は努力していたか
  • 現場を知らなきゃだめ。従業員と一緒になって仕事をする。
  • 管理職とは言っても、マネジメントしたり采配するだけではなく。
  • コンパ=飲み会で腹を割って話し合う。楽しい飲み会ではない。
  • 経営者がまず思わなくてはダメ、真剣に思っていない、信じてもいないことを実現できるわけがない。
  • 経営者やリーダーは能とかではなく、徳が大切。あの人のためなら仕事をするか、ついていくか。
  • 分かるまで話す。


Evernote はあなたがすべてを記憶し、手間をかけずに整理できるようにお手伝いします。Evernote をダウンロードする

2012年8月29日水曜日

2012年8月17日金曜日

町田康「宿屋めぐり」

「告白」と似たような文体
だらだらと長いがリズムがあるので苦にはならない。
1/5くらい読むあたりから独特の町田節に完全にはまる。

しかし先は読めない。
どこに落ち着くのか、
このめちゃくちゃな世界と主の存在。

主人公のねじれの意識とどうしようもなさ。
自分では意識的に「よりよく」やろうとしているのに結果は散々。
自己保身と自分のことしか考えない。
それなのに、自分が優れていると思う。
他人をねたみ、どうして自分だけが不遇なのかと嘆く。
たまたま力を得たら、それを最大限に利用して欲を解放。

結局、うまいもの食って楽に生きたいだけなのに、それをそれを正当化しているとしか見えない。

そこを最後に「主」にとことん指摘される。

しかし、そういう生き方をする限り「宿屋めぐり」は続くと。
人の記憶など、交換可能でたいした差がなく。

しかし、作者は、そんな人生に意味があるのかと否定的では、おそらくない。

宿痾(しゅくあ)みたいなもの?


2012年7月31日火曜日

赤坂プリンスホテル解体中

赤坂見附に寄ったところ、赤坂プリンスホテルの解体が始まっていました。

屋上にクレーンが乗っています。

ついに解体が現実化しました。どうやら変わった工法で解体するらしいです。

赤坂見附の風景もこれから激変するのですね。



これは別の日に撮ったもの。これだけ巨大な物量がなくなるというのも、一般人には、なかなか想像しにくいものがあります。


2012年6月6日水曜日

渋谷駅周辺 2012年6月

渋谷駅周辺に行く機会があったので、少し写真を撮っておきました。渋谷駅周辺は複数の再開発の予定があり、数年後には景色が激変していることでしょう。



「春の小川」で知られている渋谷川です。渋谷駅周辺では地下の暗渠になってしまい、その面影は全くありません。ビルの谷間で薄暗く、汚れていて、誰も注目などしません。



国道246号の上にかかる首都高です。特徴的なカマボコ屋根は東横線渋谷駅、これも直に(2013年3月15日)営業終了になります。長年に見慣れた景色が変わっていこうとしています。


坂倉準三設計の東急百貨店の東館も閉館(2013年3月31日)し解体されます。






渋谷駅周辺はいつも工事をしていますが、ひとときとして同じ顔をしていることはありません。








2012年5月11日金曜日

東急プラザ表参道原宿に行ってみました

先月(2012年4月18日)オープンした東急プラザ表参道原宿に行ってきました。外観が特徴的な建物です。設計は中村拓志氏(NAP建築設計事務所)、なんだかガンダムの様な外観デザインです。屋上にたくさん樹が植えてあるのが見えます。


Reflextion

 

東急プラザ表参道原宿

2012年5月8日火曜日

山口晃新作展 望郷 銀座メゾンエルメス

銀座メゾンエルメスのフォーラムにて、山口晃さんの「望郷―TOKIORE(I)MIX」山口晃展 TOKIORE(I)MIX by Yamaguchi Akira が開催されています。

まさに山口ワールド全開ともいうべき個展になっています。

山口さんの作品は、過去の日本と現代、絶対に訪れないだろう未来がないまぜになった、それでいながらも懐古趣味的な懐かしさを覚える作品群が特徴で、まさに「望郷」という今回の個展タイトルがそれを表してます。山口さんの描く日本は、まさに今の日本とパラレルワールドですから。

圧巻は「電柱」のオブジェなですけど、これは「忘れじの電柱」という題名なのだそうです。超有名建築家のレンゾ・ピアノ氏設計の銀座メゾンエルメスの瀟洒な空間に「電柱」ですから、そのインパクトはもの凄くて、ガラスブロック越しの柔らかな光に美しく展示された電柱の並びを見ると、ここはどこ?みたいな感覚になります。これだけでも、既に伝説的な個展と言えましょうか。

それにしても、山口氏の電柱愛の偏執さときたら(笑)。小池東京都知事の進める無電柱化に反してますね。

2012年4月28日土曜日

丸の内の景色 2012年4月

皇居前から撮ってみました。

ゴールデンウィークが始まりました、とても良い天気です。




2012年4月12日木曜日

東京駅丸の内駅舎 復原工事中 2012年4月

東京駅の丸の内駅舎の復原工事が進んでいます。外部を覆っていた足場や囲いも取れて、3階部分と創建当時の屋根が現れています。以前とは印象がかなり変わりました。



八重洲側でも、旧大丸百貨店の跡地の工事が進んでいるようです。

東京駅周辺に行くと、常にどこか工事していて、とにかく大変なことになっています。綺麗になるのは、もう少し先のようですね。




規則性

2012/4/12 大友克洋GENGA展

ARTS CYD 3331で開催されている「大友克洋GENGA展」に行ってきました。