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2018年10月9日火曜日

【本棚】定年本2冊

定年を扱った小説をふたつ読んでみた。
書かれた時代は約5~7年の隔たり。どちらも団塊の世代周辺の物語である。
ふたつを通して読むことで、共通点と相違点も見えてきた。

【本棚】「孤舟」 渡辺淳一

渡辺淳一2010年の作品。発売当時、かなり話題になった本だったと記憶している。その頃の自分は、近くはないがまだ先のことと気にはなるがスルーした。今になり、還暦もそう遠い未来ではなくなってきたので読んでみた。

定年退職した夫が毎日家にいることになる。夫はやることがなく時間を持て余す。それでも、働いていた時と変わらずに、妻に日常の些事を要求する。水をよこせだの飯はまだかだの、そういうことだ。そういう夫に対し、夫が毎日家にいることに耐えられなくなる。いわゆる妻は主人在宅ストレス症候群か。夫が描いていた定年後の悠々自適の生活とは裏腹に、夫婦の関係が急速に悪化していく・・・。