イゴール・レヴィット(Igor Revit)による意欲的にして壮大なアルバムです。CDにして3枚分、聴きとおすと2時間半近くになります。
ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ、バッハへのオマージュでありショスタコ的な内面世界の吐露にして実験的な作品でもあります。
前半はショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」が、後半にはスコットランドの作曲家であるロナルド・スティーヴンソン Ronald Stevenson(1928-2015)の「DSCHによるパッサカリア」(1962年作曲)が収録されています。
ショスタコーヴィチの曲はとても素晴らしく、未聴であるならば、こんな曲をまだ聴いていなかったのかと若干悔しくも嬉しい思いになるかもしれません。
スティーヴンソンはブゾーニの流れを組むヴィロトゥオーゾ・ピアニストでもあります。作品には超絶的かつ技巧的な変奏曲が多いらしく、この「DSCHによるパッサカリア」は彼の代表作の一つなのだそうです。
全く知らない作曲家の作品も併せて聴くにつけ、まだまだクラシック音楽世界は深く広いものだと再認識しています。
