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2003年4月2日水曜日

【音盤】衝撃のポリーニのベートーベン


これは2002年6月録音のもので、ピアノソナタ第22番、第23番「熱情」、第24番「テレーゼ」そして第27番が収められている。更には期間限定のボーナスCDとして、2002年6月4日にウィーンのムジークフェラインザールで行われた「熱情」と「テレーゼ」ライブ録音が付いているのが嬉しい。つまりポリーニのスタジオ録音とライブで聴き比べられるというわけだ。

一聴して聞き流しただけの印象だと、ライブとスタジオに差異がないように聴こえた。ポリーニのベートーベンは、硬質で構成的であるが故に、髪を振り乱したようなブザマさやマッシブさがないようにも聴こえた(もっともポリーニの固定概念がそう聴かせるのかとも思うが)。

しかし、良く聴いてみるとそれは全くの誤りであることに気づいた。ライブ盤ではポリーニの唸り声さえが、はっきりと収録されているではないか(スタジオ盤でもかすかに聴こえるがライブ盤ほどではない)。例えば「熱情」の第3楽章 Allegro, ma non troppo - Presto におけるこのスピード感とダイナミックさはどうだ。慄然として息を飲むとはこのことだ、そしてベートーベンはかくも哀しく美しかったのかと知り、全身で受けとめるにはあまりにも激しすぎることに気づかされた。聴き続けるには痛すぎる。おお!もうそのハンマーのような打撃はやめておくれ! 収録されている終演後の拍手を聴きハッと我に返った。私はどこにいて、一体全体なにを聴かされていたのだ。

改めてスタジオ盤の「熱情」を聴くとテンポもライブ盤より遅目でありエモーションを抑えているようだ。もっともポリーニを良く知る人は、このライブはポリーニらしさが十全に発揮されたとまでは言えない演奏らしく「ちょっと期待はずれ」であるらしい、ふーん、なるほどねえ。(こちらから)

残念ながら私にはポリーニもベートーベンも、これ以上語る言葉を持ち合わせていない。今はただこの至上の音楽に静かに耳を傾けるのみである。だからレビュは書かない、書けない、書けません。



2001年7月8日日曜日

【音盤】ピアノ関係の盤 3枚

レコード芸術などで紹介されたり、クラシック関係のHPなどで紹介されており気になっていたCDを3枚購入した。はからずも全てピアノがらみとなってしまったのが、別にラフマニノフから始まってピアノづいてしまったわけではない。

シューマン ダヴィッド同盟舞曲集・管弦楽のない協奏曲

  • ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ
  • 録音:6/2000
  • UCCG-1026(国内版)

レコード芸術6、7月号でも取り上げられているが、実にポリーニらしい精緻なピアニズムを堪能できる一枚と言えるのではないだろうか。

ポリーニのシューマンである、あまり軽々しく評したりできるものではないな。すこしじっくり聴いてみたいと思う。




プレトニョフ/カーネギー・ホール・ライブ

  • ピアノ:ミハイル・プレトニョフ
  • 録音:11/2000
  • UCCG-1028(国内版)

レコード芸術3月号で取り上げられている1枚。技巧派のプレトニョフのカーネギーデビューアルバムである。初回限定版はアンコールのボーナスCDが付いており、結構お買い得感がある。

力強さと精緻さの対比が見事な演奏であり、曲のもつダイナミズムを十二分に表現しているように思える。こういう演奏をホールで聴けば、さぞかし熱狂するだろうなとは思う。

まだ聴き込んではいないのだが、じゃあこの演奏が好きか? と問われると、何かが不足しているような気がするのである。



ブゾーニ/ピアノ協奏曲 ハ長調 作品39

  • ピアノ:マルク・アンドレ・アムラン
  • 録音:6/1999
  • hyperion CDA67143(輸入版)

レコード芸術6月号で取り上げられた1枚。超難曲にして合唱まで入る編成のため、めったに演奏されないこの曲を、超絶技巧派のアムランが入れたという、ファンには垂涎の演奏。私はアムランもブゾーニも初体験であった。

しかし、聴いてぶっ飛んだ! これは凄い、かっこいい!! まだ1回しか聴いていないが、衝撃は大きかった。ブゾーニの曲も凄いが、アムラン恐るべしだな。こうなると日本語解説がないのが辛い! レヴューも書いたのでこちらから。