銀座メゾンエルメスのフォーラムにて、山口晃さんの「望郷―TOKIORE(I)MIX」山口晃展 TOKIORE(I)MIX by Yamaguchi Akira が開催されています。
まさに山口ワールド全開ともいうべき個展になっています。
山口さんの作品は、過去の日本と現代、絶対に訪れないだろう未来がないまぜになった、それでいながらも懐古趣味的な懐かしさを覚える作品群が特徴で、まさに「望郷」という今回の個展タイトルがそれを表してます。山口さんの描く日本は、まさに今の日本とパラレルワールドですから。
圧巻は「電柱」のオブジェなですけど、これは「忘れじの電柱」という題名なのだそうです。超有名建築家のレンゾ・ピアノ氏設計の銀座メゾンエルメスの瀟洒な空間に「電柱」ですから、そのインパクトはもの凄くて、ガラスブロック越しの柔らかな光に美しく展示された電柱の並びを見ると、ここはどこ?みたいな感覚になります。これだけでも、既に伝説的な個展と言えましょうか。
それにしても、山口氏の電柱愛の偏執さときたら(笑)。小池東京都知事の進める無電柱化に反してますね。