都心の一極集中度は凄まじいものがあり、銀座や青山の高級ブティック店や丸の内などの最新のオフィスビルなど、凝った建物も、いい加減見飽きてきた気もしていましたが、さすがに三井不動産が自信を持って提供する物件です。規模といいグレードといい類を見ない。
再開発広さは約7haの防衛庁跡地と隣接する桧町公園との一体的な開発により、六本木という一等地で10haという巨大な土地を取得したのが2001年のこと。土地取得からあっという間にグランド・オープンに漕ぎ着けた手腕には感嘆するとともに、巨大プロジェクトのスピードアップの度合いに驚かされます。
ランドマークとなるのは、ミッドタウン・タワーと呼ばれる54階の超高層ビル。47~53階にはリッツ・カールトン・ホテルが陣取ります。まさに東京のホテル戦争がこれから始まろうとしています。
正面は、巨大な三次元曲面のトップライトを有した空間が各施設をつないでいます。振り返ると六本木ヒルズが見えますね。
私は三井不動産の回し者ではないですから、施設概要を述べることは止めます。それにしても、これほどの床面積と公園を有する開発というのは今後は難しいでしょう。ガレリアから外に出ますと、東京タワー、泉ガーデン六本木、アークヒルズ、山王パークタワー、TBS周辺再開発(建設中)などなどの超高層ビルがズラリと公園の緑を囲むように眺めることができ、メガ都市ならではの景観を呈しています。
平日のオープンですが、観光客や冷やかしなどの連中を含めて結構な人だかりです。マスコミ関係者や、いかにも六本木~みたいな綺麗な方や洒落た方が多くて楽しめます。
ここには安藤忠雄設計のアート・スペースと隈研吾監修のサントリー美術館もオープンしています。なんだかんだと話題の施設であり、明日の休日は相当混雑すると予想されます。六本木なんて、日中は訪れるようなマチではなかったんですがね。オープン記念なので、ガレリアではイル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏が行われ・・・るワケがありません。
それにしても、またしても巨大な物欲と妄想と時間と金を吸収する施設が増えたということで、六本木周辺の人の流れは(六本木を芸術の街にしようという目論みもあるそうですから)全く変わったものになってしまうかもしれません。
ちなみに三井不動産は今年から来年にかけて、ラゾーナ川崎、ららぽーと豊洲、ららぽーと柏の葉、ららぽーと横浜と、相次いで関東近郊に巨大商業施設をオープンさせ、周辺には中高層住宅をドカドカ建てまくっています。そして都心部では高付加価値型の再開発により、土地の価値を上げまくっています。土地デフレを脱却したということで「持たざる経営」も修正を加えつつあります。恐るべし勝ち組不動産の代表格。プチ金持ちからも超金持ちからもドンドン金を吸い取って、どんどん裕福になあれ。・・・と。*1)
ちなみに、いつも巡回しているブログの中では、やはりといいましょうか弐代目・青い日記帳が一番乗りでしたね(^o^)/こちから、ご覧くださいな。