2002年3月25日月曜日

社民党の辻元清美衆院議員の責任

何ともやりきれない思いの残る事件だ。社民党辻本議員の政策担当秘書への給与問題である。彼女はある時期「誰でもがやっていること、それほど大きな問題にはならずに、かわせるだろう」とタカをくくっていたのではないだろうか。それが、最初の告発があったときの虚偽の答弁となったのではないかと思う。

事実はそうなのかもしれない。しかし、彼女の今までの言動から考えて、これは政治家として不誠実であったと言わざるを得ない。特に、鈴木宗男議員に対する、かなり厳しい国会での追及の後であっただけに、彼女の政治責任と言動は重いといわざるを得ない。議員辞職を求める声が強まっていると報道されているが、やむを得ないと考える。

このような時期に、どうして議員生命を脅かすような情報がリークされたのかは分からない。勘ぐれば、最近こうるさい「ナニワのチンコロネ-チャン」とまで言われた(どこかのTV番組で辻本議員と一緒に出ていた人がそう言っていた)を、叩いてしまおうという悪意があったのではと思いたくもなる。

しかしだ、彼女の場合市民活動家から出発し「私達は派閥とかではなくて政策で国会に上がってきた」と言う次世代を担う政治家のひとりであったことは疑いもない。それゆえに再度「政策を掲げて」出直してもらうしかないのだと思う。その上で、政治に金がかかりすぎること、今回のような詐欺まがいのことを経営的に行わなくてはならないことなどを追求すべきなのではなかろうか。

彼女の政治活動においては大きな後退かもしれないが、彼女に強い意思があるのならば頑張ってもらいたい。このままウヤムヤあるいはただ退陣されたのでは、政治に対する希望も未来も、更には不正に対して声を大にするという行為さえ、みな潰れてしまうように感じられてならない。確かに、彼女のいい方はきついが、・・・

同じことは先に自民党を離職した加藤議員に対しても思う。辻本議員の辞職がきっかけとなって、鈴木、加藤両氏への議員辞職勧告の声も強まるだろう。それにしても激動の3月だ、思い起こすと小泉政権が誕生してまだ1年も経っていないのだ。

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