先週の金曜日(5月10日)朝のNHK FMを聴いていたら、ド派手な「スペイン奇想曲(リムスキー・コルサコフ)」がかかっていた。フィナーレなど、心地よい笑いを抑えなくてはならないほどだったのだが、演奏はロシア国立交響楽団を率いるスヴェトラーノフ指揮のものであった。
そのスヴェトラーノフが、5月3日に73歳の若さで亡くなっているのを知ったのは今週になってからだ。朝比奈、ヴァントに続きまたか・・・という失望の念を禁じえない。
実演に接したことはないが、CDを聴く限りにおいても、彼の演奏は独特のエネルギーに溢れていて驚くばかりだ。いわゆる「爆演系」「大音量系」の演奏が多い。作品解釈の点では異論はあるのかもしれないが、難しいことを抜きにして「好きか嫌いか」という選択を迫られる指揮者の一人だったのではなかろうか。
スヴェトラーノフといえば、エフゲニ-・スヴェトラーノフのページというファンサイトがある。多くの追悼文が寄せられていることからも、彼がいかに愛されていた指揮者であったかと言うことが偲ばれる。しばし、スヴェトラーノフの盤でも聴きながら黙祷・・・
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