2005年10月31日月曜日

和光市方面を散策

本日は、ある目的で東京と埼玉のさかい目あたり(和光市)をウロウロと散策。iPodに入れた「フィガロの結婚」を聴き通す程度の時間、歩き続けたことになる。すぐ北は荒川なのでアースダイバー的には「湿地帯」なのかと思ったら、あにはからんや。広大な武蔵野丘陵のちょうど北端に当たるらしく高低差が多い。小高い丘には鎮守の森ではないが神社の鳥居が見える。高台からは、おそらく住宅などの構築物がなければ荒川を含む広大な北関東方面が望めるのかもしれないと思いを馳せる。

なだらなか丘陵地帯はキャベツ畑やら大根畑などが散在、水はけと日当たりの良い農地であると思われ、遠くない過去は立派な「農村地帯」であったのだろうと推測。住宅も都心にあるような狭い区画割りではなく農家のそれで随分と広い。あちらこちらに柿がなっている。晩秋というには未だ早いが、何の変哲もない長閑な風景に心和む。

しかしキャベツ畑も宅地化の波には抗えず、××不動産とかが30坪程度に小割し宅地販売している。過去にあったであろう豊かな空間と極度に凝縮された住宅空間のコントラスト。建売住宅はイタリア風のデザインとかで、農村地帯には不似合いな赤瓦の家々。ガレージにはベンツCクラスやらボルボが鎮座している。これが豊かさということなのか。