以下のレビューが端的に演奏を表しています。
響きがとにかく違う。荒々しい、暴力的な、何というオーケストラの鳴り方だろう。粘っこくて、弾力的で、膨張したり、収縮したり、脅かしたり、戸惑わせたり——。決して上品ではない。格調高いとも言えない。もっと、人を取り乱させるような、恐ろしいことを語ろうとしている音楽だ。
中略
不道徳な美しさ——。いかにもクルレンツィスらしい挑戦的な視点である。
クルレンツィスのベートーヴェン「第5」——「運命が扉を叩く」は滑稽だ 林田直樹
音楽の伸縮性が自在で、表現の幅が広い。録音のせいもあるのでしょう、実演ではこうは聴こえないのではという響きもないわけではありません。
これまで聴いてきた「運命」とは一線を画すみずみずしく躍動感あふれる斬新な演奏で、からだ中が焼け付くような衝撃を覚える。まさにクラシック界に革命を起こす演奏で、次にどんな音が出てくるのかまったく予期できぬ魔力的なベートーヴェンに身も心もとらわれてしまう。
指揮界の革命児、クルレンツィスがベートーヴェン・イヤーに放つ衝撃的な「運命」Web音遊人
とにかく瑞々しさとエネルギーに溢れています。
各パートのザクザクという演奏が次々と重なり綾なす複雑な音の織物は,かつて聴いたことのないもので,最後は一気呵成にはじけるように終了していて,終わった瞬間にはその勢いで前につんのめってしまいました。
クルレンツィス指揮,ムジカエテルナのベートーヴェンの「運命」 Classical CD Information&Reviews
まさに、ひたすらに前進する音楽。
終楽章ラストに向けての盛り上がり、煽りは凄いです。
呆然の終楽章。
— yukimaru | Clala-Flala (@yukimaru_o) April 6, 2020
このコロナの災禍と激動の時代の変わり目の中、もう少し先を見てみようという気になれたよ。
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