フルート専門雑誌「The Flute No.54」の特集記事が「ロングトーン・スケール練習をもっと楽しく」というものだった。ロングトーンやらスケールの練習の重要性を解き、いかに無味乾燥にならないように練習するかという記事だ。目新しいものはあまりないが購入して読んでみた。
その中で、「ソノリテ」を行うのに当たって、H2-A2と下がる例の音を出す前にE1の音をまず出し、その指使いのまま倍音でH2を出し、音を出しながら正規のH2の指使いに移行するという練習が紹介されていた。ショボイ音ばかりしか出ない私にとって、割と効果的な練習法であると思った。
スケールの練習というのは、実のところ私はそんなにつまらないと思ってはいない。それでも、こんな地味な練習を続けていて本当に上手くなるのだろうかと疑問に感じる瞬間がないわけではない。
基礎練習は時間のある音大生ならば、地道に練習できるだろう。しかしアマチュアには時間がない。私のこのごろ採用する方法は、あるフレーズが出来ないときに、それの出来ない数音のみ取り出し、その音に対してT&Gの音階パターンや、T・ワイ6巻のパターンを当てはめて練習するというやり方である。16分音符のつながりにムラがあるとしたら、わざとムラを強調させたり、逆にムラをつけたりと極端な吹き方をしてから、正規の吹き方をするということもしてみる。意外と効果があるやり方だと思っている。
しかし、これとて結構時間がかかるものだ・・・と、気付いた瞬間に「プロの方は本当に気の遠くなるような練習をしているんだなあ・・・」という事実に思い至り、ひれ伏すのであった。
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