普段は野球なんて見ない人たちも街頭のTVスクリーンの前で一喜一憂する。地元の新聞(北海道新聞や朝日新聞地方版)はブチ抜きの大見出しで駒苫の勝利を報道している。TVのニュース番組では「もうっ最高!」と涙を流す人たちの姿や、便乗商戦に踏み切るスーパーやデパートの姿を映し出している。
��7年振りの夏連覇は、昨年の北海道勢の初優勝以上に全国的ニュースバリューを持っているとは思うものの、たかが「甲子園」という閉ざされた世界での偉業である。必要以上のフィーバーやだらだらと脳が麻痺したかのような感動の再生産にはちょっと辟易。
それにしても駒苫に全く関係のない人たちをも感動の渦に落とし込んだことは確か。高校野球を通じて発揮される「郷土愛」を思いながら、「ナショナリズム―名著でたどる日本思想入門」(浅羽通明:筑摩書房 ISBN:4480061738)を読了。「郷土愛」というのは「思想」や「理論」ではなく、体に染み込んだ皮膚感覚みたいなものだと感じる。もっとも「郷土愛」=「愛国心」でないことは自明。感想は気が向いたら、そのうち表へ。
つーか、休み中に読んだ本はこれ一冊だよ、トホホ。
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