思わずプールにでも飛び込んでしまいたくなりますが、そうも出来ないので工藤重典さんの武満徹を取り出して聴いています。
工藤重典/「巡り」~武満徹没後5年特別企画
- ①そして、それが風であることを知った ②巡り ③マスク ④海へⅢ ⑤エア
- 工藤重典(fl) 岩佐和弘(fl) 川本嘉子(va)、篠崎史子(hp)
- 2000年11月8~10日 那須野が原ハーモニーホール(栃木県)
- SONY SRCR2585
で、またしても「海へⅢ」なんですね。新ネタはないのかと思うでしょうが、まあご容赦を。
高木さん、ガロア、そして工藤さんと聴き比べてみますと、2001年に書いたレビュの通り工藤さんの音色は暖かです。尺八のような音色さえ出していたガロアとも違い、身体を包むような生暖かさを伴っていてます、自己主張するような演奏スタイルではありません、流れるか浸るかのような心地よさ。それゆえガンガンに効いた空調とは違った自然な心地よさと涼しさを感じます。反面、曲の優雅さが前面に出ていていますからスリリングさは薄い、武満的難解さも隠蔽されている。
考えてみるとガロアの三つの演奏は、よく練られた演奏なのだなと思います(それぞれ印象が違いましたし)。また高木さんのアプローチも捨てがたいなと。
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