10.23 増田俊男の時事宣言(10月21日号)
「増田俊男の時事宣言」というサイトを紹介していただいた。そこにタイトルのような意見が掲載されている。HPには「時事評論家、国際金融スペシャリスト」と自己紹介がある。彼は竹中氏を「売国奴」とまで決め付け手厳しい。
論旨を乱暴にまとめると「今回の竹中大臣の政策は、銀行を助けるだけのもので、ひいてはアメリカに資金が渡るような仕組みをアメリカが維持したいという意向に沿ったものでしかない、今必要なのは個人消費を上げること」と主張している。
いわく
「銀行と郵貯にある830兆円の現金は何時でも消費に回る可能性のある超大潜在消費力である。何故この膨大な余剰資金はこの十年間消費に回らなかったのだろうか。それは将来への不安のためではなく、国民所得が増えないどころか、特に消費に直結する不労所得が抹殺されてきたからである」
あるいは
「竹中経済政策の基本は100%サプライサイドに向いた国民犠牲、消費者無視!の基本が貫かれている。ゼロ金利政策は、国民が830兆円から当然得るべき膨大な預金金利という不労所得を横取りし、銀行に与える政策である」
私は今の産業構造を維持したままの解決では、日本の未来はないと考えている。不良債権処理はかなり相当に手ひどくハードだが、産業構造の変革をもたらすきっかけを秘めていると考えている。
増田氏は、国民の所得(可処分所得でも不労所得でも)は、もし消費が回復する状況になったとしたら、どこに向うと考えているのだろう。モノがどんどん売れるように、果してなるだろうか。人の欲望と時間を吸収し続けることの可能な製品が、このさきばら色のように生まれるとは思えない。
だとすると、消費はどこに向うのか・・・個人の欲求を満たすという意味では付加価値とサービス(教育・医療、観光などの余暇も含む)に、しかしそれ以外に消費が向う先が見えない。
HIYORIみどり 「830兆円の貯蓄ですって! 1億2千万人で割っても、ひとり当たり700万円よ。でもそんなに貯蓄あるの? ウチなんてスッカラカンなのに」
KAZAみどり 「貯蓄を持っている年齢層、または階層という観点が抜け落ちているわね。若い人には貯蓄はないと思うわ。数パーセントの高所得者と退職近傍の高齢者に貯蓄は集中しているというのが、わたしの感触ね」
HIYORIみどり 「銀行とか企業が豊かになるのじゃあだめなの」
KAZAみどり 「日本のカイシャは経費天国と呼ばれていてね、経費が第二の給与とまで言う人もいるわ。今までもそうだけど企業が豊かになるほどには、サラリーマンには給与という形では還元されていないのよ」
0 件のコメント:
コメントを投稿