ムンクの《叫び》が盗まれた件ですが、APの記事をよく読みますと、盗まれたのはこれだけではなく、何と《マドンナ》も盗まれたのですね。《叫び》は全部で4枚ありますから、《マドンナ》が盗まれた方が損害は大きいでしょうかね。
(写真はSept. 20, 1999のもの from AP )
《叫び》は1994年にも盗まれているそうなのですが、このときはほどなく犯人は逮捕され作品も無事に取り戻すことができたそうです。あの時は犯人は身代金(っていうんですか)として政府に100万ドルを要求したのだとか。ムンク美術館のスポークスウーマンは「盗まれた作品は売ることはできない、値札をつけることもできない」と言っています。
ノルウェーの最も古いオークションハウスであるBlomqvist Fine Artsのマネージャーは、《叫び》は6千万ドルから7千万ドル位の値段であるけれど、有名すぎるから売れないだろう、おそらく身代金を要求するのではないかとAPに語っていますね。
犯人はAudiのA6ワゴンで逃げて、途中で額をはずして捨てているのですよね。どうしてこんなことをするのでしょう。
オスロ美術館の警備の薄さや展示方法などについても批判が出ているようですが、厳重な警備に囲まれて名画を観るというのも落ち着かないものではあります・・・
絵はワイヤーでかかっていただけで、犯人はちょっと力を入れてはずすだけでよかったそうですが、これについても、絵をしっかり固定していたらしていたで、犯人たちは額から絵を切り取って持っていっただろうと述べています。
1994年の盗難のときは、Norwegian Culture festivaが冬季オリンピック(リレハンメル)と併せて開催されていて、National Art Museuの目玉として出展されていたのそうです。
ムンクの絵は、よく死の影が漂うとかいわれますが、北欧の静謐な世界が描かれていて、私は結構好きです。湖の横で舞踏会をしている絵とかも、名作ですよね。しょっちゅう観たくはありませんが。いずれにしても、名画が早く戻ることを願っております。続報を待ちます。
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