丹沢の奥にある蛭ヶ岳(1673m)は、丹沢山系で最高峰の山で、神奈川県の最高峰でもあります。大倉から塔ノ岳を通って丹沢山(1567m)くらいなら日帰りできますが、蛭ヶ岳までとなると一泊しなければ難しい。
蛭ヶ岳山荘が、紅葉も終わった12月初めであれば予約の空きがありましたので、山友と登ってきました。
蛭ヶ岳に登るコースはいくつかありますが、今回選んだのは西丹沢ビジターセンターから檜洞丸(1601m)経由で蛭ヶ岳西側を登り、一日目は蛭ヶ岳山荘に泊ります。二日目は丹沢山、塔ノ岳を経由して大倉におりるという、丹沢縦走コースです。
西丹沢ビジターセンターは、小田急の新松田駅からバスで1時間程度。以前も乗ったことがありますが、座れないと悲惨な上、今回のコースは高低差がありハードなコースなので、30分でも早く登山を開始したい。多少の出費はありますが、そこは社会人、金にものを言わせて新松田からタクシーとしました。おおよそ9000円程です。
檜洞丸は日帰りするにはちょうど良い山です。しかし、そこから蛭ヶ岳までが結構大変でした。
まず、せっかく上ってきたのに、いきなり300mほど下り、そして登り返します。この行程は地味にアップダウンがあり脚にきます。
今回のパートナー二人とも、丹沢の一番奥深いところで脚が攣ってしまいました。日が短くなっているので、蛭ヶ岳には遅くても16時半までには着きたいところ。
時間を見ながら、疲弊してきた脚をだましだましの山行となりました。
西側から向かうと、蛭ヶ岳は本当に遠く、大きく、高く、「着くのか?」と何度も不安になりました。
幸いに、天気は雲ひとつない好天、陽が傾いても西日を浴びながらの登頂となるため、日陰となって暗くなるということがないのが、唯一の救いでした。
山頂の山小屋が見えたのが16時過ぎ。陽はすでに富士山の山裾あたりで、何とか日没前には着くことができ、思わず山頂では「やったーっ!」と声を出してしましました。
その後の、富士山に沈む日没の美しさといったらたとえようもなく、しばし茫然。
この日は、半月と木星、土星、金星がほぼ一直線に並ぶ星座でしたが、金星は確認できませんでした。
蛭ヶ岳山荘ではサンタに扮した山小屋の主人が迎えてくれました。
この山荘は常連客が多く、自炊部屋で食事をした後、消灯まで大部屋で酒宴を繰り広げているのには多少閉口しました。
位置的には得難い山荘ですが、リピートしたいかといわれると微妙でしたね。
(参考)
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