2004年3月19日金曜日

スペインのテロについて2

昨日「Whose turn is it next?」というエントリーで、「スペインがテロに屈した、テロリストの思う壺にはまった、という見方」があると書きました。また16日のエントリーでは「16日付の大手新聞は今回の政権誕生が投票日の3日前に起きた200人もの死者を出したマドリードでのテロの影響であろうと書いています」と書きました。


それに対して強烈なカウンターが仏ルモンド社説(「スペイン国民をバカにする珍説が流布されている」)に掲載されていることを、Letter from Yochomachi というサイトで紹介しています。興味のある方は是非読んでください。




情報がいかに一辺倒であるか、日本のマスコミが一面の論理からしか物事を捉えていないかが、如実に分る一文であると思います。日本のマスコミとて米国の受け売り部分が多いですから。次の部分は強調してし過ぎることがないと思います。


スペイン国民はテロと戦うに当たって現政権のアメリカ一辺倒の戦略がはたして適当なものか問い直しているのであり、それは全く正当なものだということだ。これは臆病とか卑怯というものではなく、アスナールのやり方では非効率で限界があると云うことを有権者は表明したのである。


アメリカが真に正しいのか、かつても正しかったか、アメリカ政権が正常な論理で意思決定されているのか(いたのか)、疑う点は山のようにあるのではないでしょうか。スペイン人の意思と、こういう社説を掲載するルモンド誌に敬意を払います。

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