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2016年3月20日日曜日

第92回 白日会展2016 絵画部門

国立新美術館で開催中の白日会展を観てきました。白日会展を観るのは今回が初めてです。

ホキ美術館ができて、写実系絵画に対する人気が高まっていますが、白日会展は今年で第92回を迎える歴史の長い団体です。 

以下に気になった作品を挙げておきます。ネットで有名で、自分もSNSでフォローしている作家さんが何人かいらっしゃいます。


小木曽誠 「森へ環るⅠ」
小木曽さんのFacebookでも紹介されていた作品、立派な大作です。女性を森の中に配していますが、蚊に刺されないだろうか、ヒルに血を吸われないだろうかとか考えてはいけません。



第一室にあった素晴らしい絵ですが、作家さんとタイトルを撮るのを忘れてしまいました。
なんとも迫力のある風景です。




伊勢崎勝人 「黄牡丹」
とても端正な静物画です。





山本大貴 「不在」
美人画を描かせればピカイチと言っても良い、山本さんの作品です。現代の日本人の生活からはかけ離れた非日常感に遊ぶといったところでしょうか。





伊勢田理沙 「あなたが美登里を美しいと思うように」 会友奨励賞
こちらは女性による作品、大型新人?の伊勢田さんの作品。小木曽さんと同様に森の中に女性を横たえています。テーマとして流行りなんでしょうか、環境にも配慮した女性像ということでしょうか(嘘)。




こちらも、作家さんとタイトルを写し忘れています。
なんとも葉っぱを通す光の美しい作品です。





平澤篤 「尾花」
ススキとレースの衣装の表現が凄まじいです。





木原和敏 「2月の花」
こちらも、男性に理想的な女性像を描かせればピカイチの木原さんの、とても清楚で丁寧な作品。これもディテールの描写がただものではありません。レースの表現にはメディウムを注射器で盛り上げたり、パレットナイフで削ったり、というような技法を使っていたハズです。





小森隼人 「驟雨・天色」
古典的なタイプの静物画ですが、自分はとても好きですね。タイトルがちょっと意味不明的ではあります。






松本康弘 「樹間流水」
水のディテールが凄いので、何枚も写真を撮ってしまいました。







 
 

三箇大介 「芥川」
逆光の紅葉と光、岩の表現が素晴らしい。





白井康夫 「雪国の朝」 白日賞
水彩画です。光の表現が尋常ではありません。水彩画はガラスの入った額装のため、ガラス面の反射が写ってしまい、鑑賞するには少し邪魔です。





他にも素晴らしい作品はたくさんありましたが、とりあえずここまでとします。


《特別賞》

[内閣総理大臣賞] ナカジマカツ(絵画/千葉県)
[文部科学大臣賞] 河野桂一郎(絵画/兵庫県)
[損保ジャパン日本興亜美術財団賞] 鏡 泰裕(絵画/東京都)
[中沢賞] 草壁 隆(絵画/愛知県)
[富田賞] 鏡 泰裕(絵画/東京都)
[伊藤賞] 小関修一(絵画/栃木県)
[平松賞] 乙黒 久(絵画/埼玉県)

《賞》

[白日賞(副賞 株式会社クサカベ)] 白井秀夫(絵画/埼玉県)
[白日賞(副賞 ホルベイン工業株式会社)] 藤井佳奈(絵画/佐賀県)
[準会員奨励賞] 該当者なし
[会友奨励賞] 伊勢田理沙(絵画/佐賀県)

[一般佳作賞]

小島拓朗(絵画/熊本県)
沖津達也(絵画/山形県)
大下和利(絵画/山口県)

《法人寄託賞》

[梅田画廊賞] 堀 博喜(絵画/愛知県)
[アートもりもと賞] 今井喬裕(絵画/東京都)
[関西画廊賞] 光元昭弘(絵画/東京都)
[大宥美術賞] 吉住裕美(絵画/埼玉県)
[美岳画廊賞] 長船善祐(絵画/大分県)
[陽山美術館茂木健一郎ルピック賞] 冨所龍人(絵画/新潟県)
[オンワードギャラリー賞] 藤井佳奈(絵画/佐賀県)
[ギャラリー大井賞] 角坂優子(絵画/大阪府)
[瀧川画廊賞] 浅村理江(絵画/愛知県)

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