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2019年6月2日日曜日

ホキ美術館 再び スペインの現代写実絵画の迫力

 



写実系リアリズム絵画を初めてみる人は、写真ぢゃね?とか、写真ぢゃダメなのとかの感想を持つのだけど。手で描いたから凄いというわけではなく、絵でないと表現できない内実があるかないかが問題なのかも。

そういう意味からは、どうしてこれが絵でなくてはならないのか、疑問を感じる瞬間もないではないが、やはりこれは印画紙やインクではなく、圧倒的な物質感を持った、絵の具の塊と配置なのであった。

リアルであるということは、美しいということではなく、現実であるということでもない。何に対してリアルであるあるのかは、作家によって全く異なるテーマなのだろう。抽象以上に難解な写実もあるわけで。

日本の作家さんたちも、ジャンルとしては写実とひとくくられたとしても、明確に画風やテーマに差異があるがゆえに個性的である。もっとも、写真みたいという、その写真であっても、同じ被写体撮っても個性は出るのだけど。表現は結局、真も実も写してはいない。その先の何か。


 

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