ページ

2002年2月3日日曜日

ヒラリー・ハーンの音楽


ヒラリー・ハーンを聴いている。生演奏を聴いていないので詳しいことは分からないが、何か他の演奏とは違う空気が流れているように思える。開放感と何かひとつ突き抜けたものを感じるの、それが何なのか気になるのだ。
そこで、ベートーベンとブラームスののバイオリン協奏曲をいくつか聴き比べている。ベートーベンはヒラリー・ハーン、クレーメル、ハイフェッツ、ブラームスはヒラリー・ハーンとスターンそしてハイフェッツを用意した。いくつかの演奏を比較して見えてくるものがあるだろうか・・・
ヒラリーの音楽を聴いて皆さんはどのような印象を受けるだろう。バーバーやバーンスタイン、メイヤーなどアメリカの作曲家に特別の思い入れがあることは分かる。これらの音楽は伸びやかにして素晴らしい。では、バッハ、ベートーベン、ブラームスといたった大作曲家の演奏はどうであろうか。特にバッハなどは音楽家にとって特別な作曲家らしく、演奏することを逡巡する人さえ少なくはないと聴く。しかし彼女のデビューは17歳にしていきなりバッハだ。
古くからの「スレッカラシ」のクラシックファンは、「いったい彼女のどこが良いのか」と評価は厳しい。これは2ch掲示板で顕著であった。「何を聴いても同じ切り口」「後世には残らない」などケチョンケチョンだった。面白いのは最近の2chではこの評価が一転していたことだ。(2chは匿名性の掲示板なので論拠が見えにくく不快な発言も多い。これを書くためにアクセスしたら両方ともスレッドを見つけることができなかったのだが)
一方で、CD Information&Reviewsの加藤さんは彼女の演奏を絶賛している。「十代のときすでに技術,解釈,そして演奏から感じられる弾き手の人格の面でも,これほど完成されたレベル に達してしまうことがあり得るのだろうかと,聴く度に驚嘆の思いを抱いています」とまで言いきっている。彼のサイトは膨大なるテキスト量であるが、キーワード検索機能があるので「ハーン」と検索するとCDレビュやその他の記事が容易に参照できるようになっている。
ベルリンフィルも一目置くくらいなのだから、音楽的にも相当な域に達しているのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿