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2003年4月1日火曜日

新しい音楽雑誌の登場~クラシックジャーナル


��月から東京勤務になった。住んでいるところが池袋に近いので、さっそくメトロポリタンプラザ6階のHMVに脚を伸ばす。ここはクラシックファンにとっては天国のようなCD店である。クラシックコーナーが完全に他のジャンルとは独立した大部屋になっており、そこにきちんと整理されたCDが目もくらむばかりに収蔵されている。クラシックコーナーが独立しているということは、ジャズやらポップスのBGMを聴きながらCDを選ぶ苦痛や、何度も同じ棚の前をウロウロしていて、他の人から疎んじられるプレッシャーから開放されるということである。これを幸せと言わずになんといおう>ヲタクが入ってきたなあ・・・(^^;;;

さて、そのHMVでかねてから話題(^^;;の本をみつけた。アルファベータという会社から創刊された「クラシックジャーナル」という雑誌である。石原俊氏が主筆ということで全196頁のうち実に石原氏が150頁も書いているというおどろくべき編集方針の雑誌である。石原俊氏は1957年生まれの翻訳家かつ随筆家とある。音楽、写真、メカニズムに造詣が深く評論などを各専門誌で執筆しているとのこと。

その内容は「新譜ディスク100徹底ガイド」(これだけで101頁ある)というCD評が中心のものである。評は2002年10~12月(四半期)に発売された新譜。クラシック不況の時代といわれても四半期で発売される新譜は膨大なものになろう。それを100に限定しているのだから石原氏の主観が色濃い雑誌ということが前提になっている。マニアによる雑誌版のクラシックレビューサイトといった趣。それ以外の内容は右の表紙のとおり。木之下晃氏のアーカイブスは32頁にもわたり、これだけでも保存もの。

年4回の発行を目指しているらしい。くしくも「クラシックプレス」が創刊後12号で休刊、また以前は「グラモフォンジャパン」がこれまた創刊後12号でゲネラルパウゼをむかえた。クラシック受難の時代にあって、このようなマニアックな雑誌が果して受け入れられるのか、値段も1200円と高いのか安いのか分からない設定であるが期待したい。(ちなみに「クラシックプレス」も「グラモフォンジャパン」も定期購読は全くしておりませんでした・・・あ、「レコード芸術」も・・・です)