2005年4月10日日曜日

歌舞伎座:中村勘三郎襲名披露 四月大歌舞伎


歌舞伎座での中村勘三郎の襲名も二月目となりました。いよいよ人気も高まっているようですが、今日観ずば4月はもう無理と思い、意を決して幕見席の列に並び夜の部を観てきました。

今回も1時間半以上待つこととなったのですが、それでもギリギリ立ち見にならずに済んだというくらいに混んでいます、皆さん気合が入っています。夜の部の演目は下記です。

<夜の部>


  • 毛抜
  • 口上
  • 籠釣瓶花街酔醒





三月は「口上」が昼の部でしたが、四月は夜の部になっています。実は一番興味深かったのはこの口上でした。中村勘三郎を中心として以下のように下手から上手に並んでいます。


芝翫、仁左衛門、秀太郎、時蔵、魁春、又五郎、富十郎

勘三郎

團十郎、左團次、段四郎、海老蔵、彦三郎、玉三郎、七之助、勘太郎


一列にずらりと並んだ様は壮観。「口上」など滅多に観られるものではありませんし、ましてや勘三郎を継ぐという、歌舞伎界としては大きな襲名行事。並んだ顔ぶれだけで、何となく御目出度い気分にさせられます。中村屋は中村屋一門の色である猿若柿色の薄黄色の裃を纏い、それだけで華やかな光彩を放っていました。三月と違って七之助が口上に列席していることも喜びひとしおでありましょう。


口上は芝翫が仕切りもちお祝いの言葉を述べます。続に仁左衛門から順に富十郎まで、次に團十郎から勘太郎まで、一人一人が一七代勘三郎との思い出やら、幼い頃の勘九郎との思い出を語っていきます。それぞれが、役者としての人柄や立場などを映し出しているようです。


圧巻は、やっぱり富十郎ですかなあ。その朗々としたハリのある声には惚れ惚れ、今回は籠釣瓶の立花屋兵衛で出演していますが、派手ではないものの味のある役割で、最期は陰惨な芝居にホッとした雰囲気を与えていましたね。私はこの人の大らかな芝居が好きだなあ。


團十郎の口上も歌舞伎座に復帰できたことの喜びと、江戸時代から続く中村屋との深い関係について言及していました。團十郎の歌舞伎座復帰の演目は、歌舞伎十八番の「毛抜」。もちろん男も女にも好色な粂寺弾正を演ずるのですが、台詞回しもはっきりとしていて、ううむ流石といったところ。


海老蔵は、こうして聞いているとまだまだ若いなあという感じ。演目としては毛抜で勅使桜町中将を演じていましたが、お公家さんですから、まあ今回はよいかなというところ。


玉三郎は聞かせるし見せますな。「三月の襲名披露もあっという間に終わって、鰯売りの千秋楽で勘三郎さんと手を取り合って花道に下がったら、しんみりしてしまいまして、そのことを申し上げたら、何を言っているの4日後には、また始まるんだよ」と言われたりしましたとか。玉三郎は籠釣瓶の八ツ橋役です。もはや言葉もありません。斬られても、あんなに美しい死に方があったのかと、しばし呆然でした。


七之助は当たり障りのない口上で終わってしまいましたが、あの場で謝ってもねえ。


口上の事を書いたのか演目の事を書いたのか、さっぱり訳の分からない文章になりましたが、時間があれば追記しましょう。それに肝心の勘三郎について何も書いていませんしね。