吾妻ひでおの「失踪日記」。朝日新聞の書評にも取り上げられていましたし、書店には山積みですから目にした人も多いでしょう。私は新聞書評で吾妻ひでおが失踪劇を繰り返していたことを始めて知りました。
吾妻ひでおと言えば、少年チャンピオン時代、「失踪日記」にもあるように鴨川つばめが登場する前に人気を博していた漫画家。独特な美少女キャラとシュールでSFチックなストリーからコアなファン層がいたものです。
かく言う私も少年時代には、かなりあの絵にはハマったクチ。実家の書棚には「ぱふ」の吾妻ひでお特集(1980年3月号 通巻第49号)が埋もれていたハズ、何が書いてあったのか全く覚えていませんが、帰省したときに読んでみましょう。
「失踪日記」の内容は、彼が仕事を放り投げて浮浪者生活をする様や、配管工事夫になっての生活とか、アル中病棟での話題とか、全部実話です(笑)
とあるように、彼の実体験が、かなりオブラートに包まれて独特の絵で語られているのには驚嘆。フキダシの中の活字も多くて、「おお~っ、けっこーキテるなあ」と思いながら立ち読みしました(>買えよ)。
冷静に考えるとちっとも「笑えない」話題なんですが、惨めな境遇なのに、それを冷然と見つめているもう一人の自分が居るんですな。しかもマンガにしてギャクにしてしまうところ、やはりタダモノではありません。浮浪者生活もアル中生活も面白いのですが、一番面白かったのは秋田書店とかのやり取りの部分だったりして。何とも懐かしいからですな、ああ、昔々の思い出ですわ。
>これが久しぶりに書く本の話題かよ(^^;;; いえ、本読んでないわけではないのですが、書くのが面倒なんです。
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