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2002年10月23日水曜日

【風見鶏】金融安定化策、自民党の反発で発表見送り

青木参幹事長やら抵抗勢力に猛烈の猛烈な反発にあって、中間報告が見送られた。 

日経によると、「税効果会計について2004年3月期までに米国並みの厳格な基準を採用するよう銀行に要求している。ただ株価などへの悪影響を懸念する自民党が反発」とある。 

日経社説では「金融健全化へ首相が指導力を発揮せよ」として、「重要なのは、銀行の不良債権とその裏側にある企業の過剰債務問題の両面の課題解決に今度こそ本気で動くというメッセージを発信できるかどうかだ。その成否の責任は小泉首相が負うべきである」としていた。 

一方、同日の朝日新聞社説は「国会論戦――こんな首相は見たくない」として、首相の自民党の顔色をうかがう、主体性のない指導力に落胆を隠せない論調であった。朝日は紙面で、竹中氏の事前調整不足、小泉首相との財政出動の点での意見のずれ、不良債権処理だけが突出した強硬路線では、各方面からの反発は当然と書いている。 

私はこの中間報告の是非を問えるほどに経済通ではないのだが、「また先送りか」という思いは強い。自民党をはじめとする与党の実力者は、ではどういう代案があるというのか。セーフティーネットは必要だが、政策として代案を出せるのか。反対して足を引っ張るばかりで、代案をまとめて小泉首相に提示あるいは取って代わろうという気概はあるのかと問いたい。 

不良債権処理が先にありきというハードランディングに批判が集中するが、入口論、出口論に終始する間は議論に収束は望めないような気がしてしまう。
青木参幹事長は「民間人ばかりの意見を聞いて、議員の声を聞かず、議会制民主主義に反する。失敗したら誰が責任を取る」と首相の手法を否定する。確かに私達は選挙で議員を選んではいる。しかし、彼らがどこまで国民の声を代弁してると言えるのだろう。(そもそも、今まで日本の経済失策で誰が責任を取っているのか) 

都合の良いときだけ数の論理と議会制民主主義を振りかざし、首相がリーダーシップを発揮すると「ファッショ」だ「独裁だ」と騒ぎ立てる。駆け引きやまやかしはいいかげんにして、本当に再生への具体的政策を一刻も早く示してもらいたい。 

HIYORIみどり 「でもさあ、不況って言うけど、本当に不況なの?」 
KAZAみどり 「ものの値段も下がっているし、企業は利潤を以前ほどは得られなくなっているわ。だから多くのサラリーマンの給与も横ばいか下がっているわよね」 
HIYORIみどり 「でも、それってバブル以前と比べたらどうなの?」 
KAZAみどり 「業種によって違うでしょうね。どの業種であってもバブルのときよりは落ちているけど、バブル以前と比べるとどうかは分からないは。バブルで考え方まで変わったと思わない?一度覚えた甘さは忘れられないてことかしら」
HIYORIみどり 「銀行や企業が再生したら、またバブルみたいに景気がパーッとよくなるわけ?」 
KAZAみどり 「それはないんじゃないかしら。結局私達がどういう社会を目指してゆくのか、どこに資本と労働力を投資するのか、私達の生活の豊かさとは何か、国際的な日本の役割は何か、というような理念は必要だと思うわ」

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