2002年10月18日金曜日

北朝鮮拉致被害者の帰国 3

北朝鮮から一時帰国した方々が故郷の土を踏んだ。過剰なまでの報道や歓迎ムードにいささか行き過ぎのように感じると書いた。昨日もある種の違和感を持って報道に接したのだが、暖かく迎えた家族や幼なじみとの再会の場面を見ると、やはり心に熱いものを覚えてしまうことは否定できない。(積極的に見たいとは思わなくてもTVニュースをつけると報道しているのだもの)

彼女あるいは彼らには、郷土での諸手を上げての歓迎は何よりの贈りものだったかもしれない。そっとしておいてやりたいと考える反面、こういうお祭り騒ぎのような歓迎の仕方も、良いのかもしれないと思うのだった。帰国当初の記者会見と今回のインタビューでの表情の違いを見るにつけ、彼女あるいは彼らの空白部分を少しずつ埋めていくのだなあと思った。

��V朝日の論説員がニュースステーションで述べていた。心のリハビリには静かな環境と、すべてを受け入れてくれる家族や友人が必要だと。故郷はそのどちらも満たしていたと。私のようなドライな考え方は、都会に住む者の無関心な考え方だったのかもしれないと思い直すのであった。ただ、ここまで歓迎しておいてムードが去った後には冷たく当たるというのではいけない。一時的な歓迎ではなく、末永いサポートであることを望みたい。

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