2005年9月4日日曜日

青山・表参道あたりを散策

土曜日である。休日なのだが仕事も気になる。しかし、天気が良いので仕事するのもバカらしい。ということで散歩がてらに会社に行くこととした。

取ったコースは原宿から都心の職場まで。表参道やら裏の脇道をブラブラ往復。明治通りと表参道にはさまれた地区、すなわち神宮前5丁目あたりは、閑静な中に面白そうな店が点在していたり連なっていたり、歩いているだけで飽きない。あっという間に姿を変えてしまう都市の姿がそこにはある。変化が激しすぎるという批判もあると思うが、地方都市にはありえないエネルギーや貪欲さを感じるのも確か。

銀座ともちょっと違った雰囲気で高級ブランド通りへと変身を遂げつつある表参道では、その筋で話題の安藤忠雄の建築がほぼ全貌を現していた。GUCCIやLVの豪奢な建物にも慣れてきたが、今の若者のようにTシャツにジーンズ姿で気軽に入る気はしない。

246を抜けるとおととし話題をかっさらったPRADAの向かいに、更に奇怪な形のヴェロックスが完成間近だ。こうしてみると、いったいどうやって造ったのだろうと疑問が沸いてくる。ヴェロックスではここ御幸通りとともに、明治通りでも店舗を建設中だという。どちらも日本人には思いも付かないデザインだ。

ここまで来て、そういえばと思い出し原宿駅近くまで戻り太田記念美術館で北斎を観る。一服の清涼剤というか別世界だなここは。

再びあちらこちらでグラビア撮影が行われている人だらけの表参道を抜け、根津美術館のあたりを北東に曲がると青山霊園である。ここら当たりは話題のショップもほとんどないため、人通りも交通量も極端に少ない。青山陸橋では暇を潰すタクシーが行列である。お盆も過ぎた墓地には蝉時雨が降り注ぐ、暑苦しいアブラ蝉に混じってツクツクホーシも鳴いている。夏も終わりだなあとしみじみ。蝉時雨をBGMに青空にギラギラと聳え立つ六本木ヒルズは一種独特、異様な光景だ。蝉時雨以外の静寂さが一層隔絶感を際立たせる。

乃木坂トンネルを越えた当たりから、六本木の巨大開発を目の当たりにすることになる。一つはナショナルギャラリー、もうひとつは防衛庁跡地の東京ミッドタウンである。ナショナルギャラリーはほぼ建物は完成の様子、一方の東京ミッドタウンはまさに鉄骨ムキ出しで建設の真っ最中。その大きさには改めて驚きの念を隠せない。

未だ激変しつつある東京の片鱗に触れながら職場にたどり着いたら、はっきり言って疲れきっておりました・・・

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