時代は大きな転換期、自分もとうに還暦を過ぎた。何に関心があり、どう考えていたか、記憶と思考の断片をつなぐ作業。将来の何に「投資」するか、自分を断捨離したときに最後に残せるものは何か。私的なLife Log、ネット上の備忘録。
2015年5月31日日曜日
2015年5月17日日曜日
クライマーズ・ハイ 横山秀夫
2015年5月5日火曜日
2015年3月7日土曜日
高村薫 冷血(下)を読んで
読みずらい作品ではなかったが、かと言って解決が得られたかと言えば否
作者か主人公の合田か、煩悶だけが残される形となった。
それでも、続編はないのだとすると、今の段階での一定の回答であろうか。
徹底的に言葉を信じ、言葉によって表現を試みてきた筆者が、曖昧で実態のない、犯罪の動機に踏み込んでみる。そこには闇なのかなんなのか、何も見当たらない荒野があるだけ
それでも執拗に言語化し、わからないものがどうであったのかを描こうとする。
まるで太陽を曳く馬に出てくる抽象画のような、白々とした風景が広がる。
実態のないわからない存在であった、犯人の井上が、かなり高度な手紙を書き始めるのには、若干の違和感を覚えなくもない。これではかなりの知性の持ち主ではないか。
何も考えないヤンキーのそれではない。
あるいは死刑囚となった者は、みながこのような、なんらかの形で考えさせられる
文章を認めることができるようになるということなのか。
まだ、色々考えなくてはならない。
現代を言葉に表しているということなのか。
この混沌と無関心と感情あるいは刺激だけが前面に出てきている幼稚化した日本というものを。
分裂症でも精神錯乱でもない、そういうところに落とし込まないで、わからない世界をどこまで理解できたか。
合田はもはや刑事の領域を超えており、どこに向かうか。
2015年2月28日土曜日
2015年2月22日日曜日
月の裏側 恩田陸
2015年2月20日金曜日
2015年2月2日月曜日
2015/02/02 遺伝子医療革命
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2015年1月31日土曜日
マハン・エスファハニというチェンバリスト
YouTubeでたまたま見つけた動画。J.S.バッハの半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
イラン系アメリカ人のチェンバリスト。
結構注目かも。
次の @YouTube 動画を高く評価しました: http://t.co/dnfINbRzH0 Mahan Esfahani performs JS Bach's Chromatic Fantasy in D
— yukimaru | Clala-Flala (@yukimaru_o) January 31, 2015
THE INDIPENDENTの記事、登録しないと読めませんけど。
非常に意欲的にチェンバロという楽器に向き合っているようです。
Get him on prevailing attitudes to his instrument, and he really takes off, becoming very exercised about critics who, while praising his recordings, add the ritual rider that his playing “transcends the harpsichord’s limitations”. “If someone comes up to me on Twitter and says they hate the harpsichord, I always offer them a free ticket, saying come and see what you think. And nobody has ever said afterwards that they didn’t like it. They say ‘I didn’t know that it could sing like that’. But of course it can, it’s an incredibly vocal instrument. Its sound is clear and precise, and has a great deal of colour.” And the spurious contest between harpsichord and Steinway should emphatically not, he argues, be seen in terms of decibels. “That shirt you are wearing is not a ‘loud’ shirt, but it has a lot of colours in it, it’s loud in a different way. The harpsichord enables you to hear much more subtlety, and it has a sensual quality. If any pianist wants to slam it” ? and one prominent pianist routinely does ? “be ready to have a public discussion with me, and have a piano and a harpsichord ready on stage.” Any takers?
And his ultimate ambition? “To record on the harpsichord every keyboard piece Bach wrote. I reckon it will take me 20 years.” That’s him sorted, then.
2015年1月23日金曜日
2015年1月17日土曜日
ロスジェネの逆襲:池井戸 潤
2015年1月14日水曜日
2015年1月12日月曜日
2014年12月23日火曜日
2014/12/23 BCJ ヘンデル メサイア@サントリーホール
15:00開演。今まで聴いた中では一番印象に残るメサイアか。
最初はソリストの声量が足りないと思えたが、後半に向けて油が乗ってきた。BCJのアンサンブルは絶品で非の打ちどころがないハーモニー。トランペットに若干の不安があるのは仕方のないところか。それでも柔らかくオケ、ソリストと抜群の相性でもあった。
- 指揮指揮:鈴木雅明
- 出演ソプラノI:クリステン・ウィットマー
- ソプラノII:松井亜希
- アルト(カウンターテナー):クリント・ファン・デア・リンデ
- テノール:チャールズ・ダニエルズ
- バス:ロデリック・ウィリアムズ
- 合唱&演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
- アンコール曲:キャロル/鈴木優人 いけるものすべて
(公演パンフレットより)
本公演のソリスト(ソプラノⅠ)は当初ミリアム・アランが出演予定でしたが、負傷(骨折)のため来日が不可能となり、代わってクリステン・ウィットマーが出演します。何卒ご了承ください。
指揮:鈴木雅明1990年<バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)>を創設以来、バッハ演奏の第一人者として名声を博す。グループを率いて欧米の主要なホール、音楽祭に度々登場しており、雄弁かつ透明なサウンド、本質に迫る演奏アプローチで、極めて高い評価を積み重ねている。2013年3月にはBCJ合唱団、イェール・スコラ・カントールムを率いてニューヨーク・フィル定期にデビュー、大きな成功を収めた。BISレーベルへのディスコグラフィは目覚ましく、特にBCJとの<バッハ:教会カンタータ・シリーズ>および声楽作品集には『この歯切れよさ、明晰さ、そして峻厳な精神性の高さは、聴く者の心を動かさずにおかない(タイムズ)』と世界中の批評家から賛辞が寄せられている。12年ドイツ・ライプツィヒ市より国際的なバッハ演奏貢献に対して「バッハ・メダル」、ロンドン王立音楽院・バッハ賞を受賞。平成25年度神戸市文化賞受賞。13年度サントリー音楽賞をバッハ・コレギウム・ジャパンと共に受賞。現在、イェール大学アーティスト・イン・レジデンス、神戸松蔭女子学院大学客員教授。
ソプラノI:クリステン・ウィットマー東京芸術大学にてクラシック声楽とバロック声楽を専攻。卒業の際、読売新人賞、アカンサス賞、同声会賞を受賞。在学中、友愛国際リートコンクール、日仏歌曲コンクール、日本モーツァルトコンクールなどで受賞。卒業後、明治安田クオリティオブライフ文化財団の奨学生としてオランダに留学。デン・ハーグ王立音楽院にて、マイケル・チャンス、ペーター・コーイらに師事、現在、ヘンリー・パーセル声楽曲の研究を専門としている。これまでにソリストとしてフィリップ・ヘレヴェッへ、ジョシュア・リフキン、ヨス・ファン・フェルトホーフェン(オランダ・バッハ協会『マタイ受難曲』)、鈴木雅明などの指揮者と共演を重ね、ユトレヒト古楽音楽祭でペーター・コーイとのデュオリサイタル、フランス・ブリュッヘン最後の舞台となった18世紀オーケストラとのラモー『優雅なインドの国々』ガラコンサートなどにも出演している。BCJメンバー。
ソプラノII:松井亜希岩手県出身。東京芸術大学声楽科卒業、同大学院修士課程・博士課程を修了。20世紀フランス歌曲研究で博士号取得。在学中に日仏声楽コンクール、友愛ドイツ歌曲コンクール優勝、日本音楽コンクール入選。近年はBCJメンバーとして多くの公演・録音に参加、代役ソリストを務めたカナリア諸島音楽祭ほか、国内外でのヘンデル、バッハ公演独唱で高く評価され、新国立劇場『ポッペアの戴冠』においても絶賛を博す。2014年12月16日、東京オペラシティ・リサイタルシリーズ「B→Cバッハからコンテンポラリーへ」に出演予定。広範なレパートリーとしなやかで透明度の高い歌声を生かし、多彩な活動を行なっている。
アルト(カウンターテナー):クリント・ファン・デア・リンデボーイソプラノとして南アフリカの主要オーケストラと共演。イートン・カレッジ、ロンドン王立音楽大学及び同大学修士課程に学ぶ。ロイヤル・フィル、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック、キングス・コンソートなどのオーケストラやノリントン、シュライアーほか多くの指揮者と共演。ヘンデル等のオペラでタイトルロールを多く歌い、05年大野和士指揮R. シュトラウス『影のない女』でブリュッセル/モネ劇場にデビュー、09年夏のエディンバラ音楽祭で鈴木雅明/BCJとのヘンデル『リナルド』に出演、高い評価を得る。14年3月にはBCJのニュージーランド公演及びスペイン・フランスツアーに出演、注目を集めた。
テノール:チャールズ・ダニエルズ英国ソールズベリー生まれ。キングス・カレッジ(ケンブリッジ)および王立音楽院(ロンドン)に学び、後者ではエドワード・ブルックスに師事。9世紀から現代にわたる幅広いレパートリーを持ち、オランダ・バッハ協会、アンスタン・プリュリエール、バイエルン放送管弦楽団、サー・コリン・デイヴィス指揮、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団、イル・コンプレッソ・バロッコ、コレギウム・ムジクム・ベルゲン、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団など、共演多数。ドイチェ・グラモフォン、ハイペリオン、EMI、SOMMレコーズなど90以上のレコーディングに参加。キングス・コンソートとのパーセル作品の録音は20枚以上にのぼる。
バス(バリトン):ロデリック・ウィリアムズイギリスを代表するバリトンの一人。バロックから現代音楽に及ぶレパートリーをもち、知的な歌唱でオペラ、コンサート、リサイタルに幅広く活躍。モーツァルト作品でオペラ・ノースおよびスコティッシュ・オペラにしばしば出演するほか、イングリッシュ・ナショナル・オペラ『魔笛』のパパゲーノ役が高く評価され再演を果たす。D.ソイヤー、S.ビーミッシュらの新作初演でも歌っている。作曲家としても活動し、ウィグモアホール、バービカンホール、パーセルルームなどで作品が初演され、BBCでライブ放送されている。2016年4月にはリーズ歌曲フェスティバル・プラスでアーティスティック・ディレクターをつとめる予定である。
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン鈴木雅明が世界の第一線で活躍するオリジナル楽器のスペシャリストを擁して結成したオーケストラと合唱団。透明かつ劇的な合唱とオリジナル楽器による演奏は「アンサンブル全体が協和しながら光を発するかのような響きの美しさ(朝日新聞)」と高く評価されている。ライプツィヒ・バッハ音楽祭、BBCプロムス、カーネギーホール、コンセルトヘボウなどでの演奏を通じて、その評価を高めている。2013年3月には、合唱団が鈴木雅明指揮ニューヨーク・フィル定期に出演し喝采を浴びた。スウェーデンBISより80点に及ぶCDをリリースし、多くの賞を受賞。10~11年には『バッハ:モテット全集』が欧州3カ国のベスト・ディスク賞を獲得。12年には震災チャリティCD『Bach for Japan』をリリース。95年から時系列順で取り組んできた<バッハ:教会カンタータ・シリーズ>が13年2月、全曲演奏・録音(全55巻)を完遂、大きな反響を呼んでいる。14年3月には初のニュージーランド公演およびパリ、バルセロナを含むスペイン・フランス公演を行い、各地で絶賛を博した。