彼は鈴木という権力の元に自分の能力を発揮し、成果を得る中で彼自身も各方面への影響力を拡大させていった。彼の影響力の根源がどこにあるのかといえば、利益誘導型の政治家本人に行きつくことは間違いない。 5月15日の日本経済新聞社説で、
鈴木議員の威光を笠(かさ)に着て外務省内で権力を振るい、その意向を実現するため奔走したのが、逮捕された佐藤前主任分析官らである。幹部職員も、その行動を放任し、かえって鈴木議員の意に添うよう部下に指示していた実態が外務省調査で浮き彫りになっている。と説明している。ここの斜体部分を替えて読んでみると、全ての不祥事に当てはまるように思えてしまう。政治家のみならず一企業内においても、自らがいつ「佐藤優的なるもの」になってしまわないとも限らないのだ。
おそらく、自分がそのような存在になってしまっていることは、「組織を俯瞰する外部からの眼」を持たない限り気づくことはないのだろう。それが組織風土というもののやっかいさだ。
蛇足だが、今回こそは外務省は鈴木宗男問題に切りを付けたいのだろうが、「外務省の調査で浮彫り」って、内部調査では浮彫りににはならないんですよね。
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