2006年1月22日日曜日

雪とか歌舞伎とかモーツァルトとか


土曜日は、朝カーテンを開けると天気予報通りに雪が降っていました。東京の雪だし・・・と軽く思っていたのですが、一日中降り続いていましたね。東京では珍しいのでしょう、子供たちが遊ぶ姿が窓から見えました。雪国育ちの私は、うれしいというよりも、なんかめんどくせーな、といった感じ(笑)

池袋HMVはダブルポイント・デーで賑わっています。いきなり店内のスピーカーからベト7が。開始と同時にモリモリと盛り上がるエネルギーに思わずおおっと思った演奏は、やはりC.クライバー指揮バイエルン国立管の演奏。買おうかどうしようかと迷っているうちに、店内で終楽章まで聴いてしまいました。第ニ楽章も暗さはほとんどなく、クライバーらしく疾走する演奏。買ってゆっくり聴きたいとは思いましたが、今月は出費が多いのでCD購入は控えます。

その後、池袋ジュンク堂に行って歌舞伎関連本を「座り読み」。白水社の歌舞伎オン・ステ-ジから「伽羅先代萩」の底本を再度熟読。「御殿の段」の前の「竹の間の段」から読み始めると、政岡の立場や飯炊きに至る経緯が理解できます。巻末に収録されている芸談なども読み、なるほどと勝手に納得。ついで「演劇界」で坂田藤十郎の襲名披露に関する記事やグラビアを眺めたり読んだり。扇雀時代の写真を見て、「ほう・・・」これは確かに美しいわいなァと関心。歌舞伎界の発展には江戸歌舞伎と上方歌舞伎の双方の発展が必要なのですとか。最近の「お笑い」ブームで関西も元気になってきたので、この時期に「藤十郎襲名」ということなのでしょうか。

扇雀時代から「藤十郎襲名」は悲願であったらしいのですが、当時は「まずは鴈治郎を名乗れ」といわれ、そしてこのたび大竹会長から「そろそろ藤十郎を名乗ったらどうか」と言われたのだそうです。歌舞伎の興行主は松竹ですから、松竹なりの計算もあるのだろうなと思って雑誌を閉じます。

結局歌舞伎関連の本は買わず、重さも値段も軽めの井上太郎著「モーツァルトと日本人」を購入。電車の中で読み始めたところ、買うほどの本ぢゃなかったかと若干後悔。ネットからダウンロードした菊池寛の「藤十郎の恋」も読み終え歌舞伎座への準備も整いました。