2021年7月12日月曜日

岩田壮平 藤原由葵 2人展 2021年7月

画廊くにまつ青山で開催中の岩田壮平さんと、藤原由葵さんの2人展を観てきました。外苑前と青山一丁目のちょうど中間あたりにある小さな画廊です。

先ずのお目当ては岩田さんの日本画です。今回は真っ赤な朱頂蘭(アマリリス)が3点。妖しいほどの迫力で生命感を発散させていました。

画廊の方によると、会期中に、もう少し小さめの作品も展示されるとのことでした。

下の画像は、ポストカードを家のスキャナで読み込んだもの、色がくすんでしまいました。実際はこんな色ではありません。もっとビビッドな、見ているだけで気分が高揚するような強烈な「赤」です。そこに金粉をまき散らしながら蝶が舞っている様は、なんとも豪華です。花と蝶のスケール感が現実とは違うため、これも岩田さんの世界観なのでしょう。

一方、藤原由葵さんの絵は、色調も異なり、題材もシュールです。下の大作は何と「人糞」という、身も蓋もない題名です。藤原さんのメッセージにある様に、社会派的な批判からこの絵を描いているのではないとのこと。

沢山の無垢な動物たちな「いのち」が画面を埋めています。ニンゲンは対極として骨として表現されています。

他の作品も含めて、人間が生きるということの、ある種の罪深さを感じるとしたら、それは絵を見る人なら感傷や自省かもしれません。

皮肉とも批判とも取れるテーマであるが故に、果たしてこの作品群は、どういう人が買うのだろうと思ったりしました。

岩田さんと藤原さんは出身大学こそ違うものの、1978年生まれ。お二人にどういう共通項や共感があって、2人展になったのかは伺い知ることはできなかったものの、強烈な生命と死が隣り合わせに競い合っているかの様な展示空間でした。

以下にお二人のTwitterとfacebookを張り付けておきます。


以下は画廊くにまつからのコピペです。

諸国の多様な食糧の形。それら炭水化物は構図的に適した配置にしていて、各国との関係を意図してはいない。 家畜を始め、主に人の食料になる動物が、肉のない人物を囲んでいる。 私はveganやvegetarianでも健康志向や美食家でもない。 収入源に適した食料を摂取して、生きているだけ。 人間の健康維持には動物性蛋白質が有効とされる。でも無くてもとりあえず生きられる。 人以外の動物を犠牲にせずに人は生きられるかというと、主に動物達は人間の命を救う、ワクチンや薬など医療品の必須な実験代償でもある。 絵描きを専門に生きている私は、他の事には無知なので、絵を通じて動物愛護活動するつもりも人間の社会問題を訴えるつもりもない。 何が真偽か善悪か不明な事がウイルス達のように拡散する世界で、私が感じる事を両論併記的に描いているだけ。 

gallery KUNIMATSU aoyama

(参考)

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